カミナシは、点検記録や作業報告書、設備保全、現場教育などの現場業務をデジタル化できる現場DXプラットフォームです。
製造業や物流業、食品業界など幅広い業界で導入されており、現場帳票の電子化や点検記録の管理、教育記録の運用などに活用されています。
本記事では、カミナシの機能や料金、導入事例、口コミ・評判をもとに、特徴や導入メリットに加え、どのような企業・現場に向いているサービスなのかもわかりやすく解説します。
カミナシとは

電子帳票・設備保全・教育・コミュニケーション機能を一つの基盤で管理できる点が、カミナシの特徴です。
製造業や食品工場、建設工事現場、物流倉庫、小売業など、日常的に点検や報告、教育業務が発生する現場を中心に導入されています。
点検記録や報告書の作成、設備保全履歴の管理、動画マニュアルを活用した教育などを、スマートフォンやタブレットから運用できます。
また、作業手順に沿った入力や点検、記録データの集計、報告書の出力にも対応しており、現場で発生するさまざまな記録を一元管理できる点が特徴です。
カミナシの基本情報・スペック
| 対象規模(目安) | 中小企業〜大企業向け(多拠点・大規模運用にも対応) |
|---|---|
| 対象工種 | 現場業務全般(建設・設備保全・ビルメンテナンス・製造・食品・宿泊・清掃 など) |
| 提供形態 | クラウド型(SaaS)/ブラウザ利用・アプリ対応 一部オフライン入力対応 |
| 対応端末・OS | PC(Windows / Mac)・スマートフォン(iOS / Android)・タブレット |
| サポート体制 | チャット / ヘルプページ / 専任担当による導入支援 |
運営元『株式会社カミナシ』について
| 会社名 | 株式会社カミナシ |
| 所在地 | ◾️本社 〒101-0045 東京都千代田区神田鍛冶町3-7 神田カドウチビル 3F ◾️サテライトオフィス 〒101-0054 東京都千代田区神田錦町2丁目2-1 KANDA SQUARE 12F WeWork KANDA SQUARE内 |
| 代表取締役 | 諸岡 裕人 |
| 設立 | 2016年12月15日 |
| 資本金 | 1億円 |
| 受賞歴 | 2021年度 グッドデザイン賞 JR東日本スタートアッププログラム2021 優秀賞 BOXIL SaaS AWARD 2022「SaaS トレンド大賞 ノーコード・ローコードトレンド2022」 第34回 中小企業優秀新技術・新製品賞 ソフトウェア部門 優秀賞 WORK DESIGN AWARD 2022 ニューカルチャー部門賞 第14回 日本HRチャレンジ大賞 人材サービス優秀賞(人材マネジメント部門) |
カミナシの評判・導入事例
ここでは、カミナシ公式で公開されている導入事例をもとに、導入企業の業種や活用課題、導入後の変化などを整理しています。
- どのような業種・現場で導入されているか
- どのような課題で活用されているか
- 導入後にどのような運用変化があったか
導入事例①:株式会社ユアテック(設備工事・総合設備エンジニアリング/宮城県)
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 会社名 | 株式会社ユアテック |
| 業種 | 総合設備エンジニアリング(電気設備・空調設備 など) |
| 所在地 | 宮城県仙台市 |
| 導入前の課題 | 工事関連書類の多くを紙帳票で運用していた/保管・回付・承認業務に手間がかかっていた |
| 導入の決め手 | 操作性のわかりやすさ/現場定着のしやすさ/費用対効果 |
| 導入後の変化 | 申請・承認フローを含めた現場書類運用を見直し/設備部門単位から全社展開を進行 |
| 主な活用機能 | 電子帳票、点検記録、申請・承認フロー、現場書類管理 |
- 工事関連書類の回付・承認業務を見直し
- 現場で扱いやすい操作性を重視して選定
- 設備部門単位から段階的に全社展開を進行
申請書や稟議書など、現場と管理職のあいだで回付・承認が発生する運用を見直したい企業で参考になりそうな事例です。
現場入力だけでなく、承認フローを含めた書類運用全体を段階的に整理している点も特徴的です。
▶ 詳細を見る(導入前の課題/決め手/効果)
導入前の課題
- 工事関連書類を紙で運用していた
- 申請・承認に時間がかかっていた
- 管理職不在時に承認が滞ることがあった
カミナシを選んだ理由
- 操作がわかりやすい
- 現場でも使いやすいUI
- 帳票設定がしやすい
導入後の変化・効果
- 電気設備部門から導入開始
- 管理職が外出先でも承認可能に
- 全社展開を進めている
導入事例②:美保テクノス株式会社(総合建設業/鳥取県)
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 会社名 | 美保テクノス株式会社 |
| 業種 | 総合建設業(土木・建築・設備工事 など) |
| 所在地 | 鳥取県米子市 |
| 導入前の課題 | 紙帳票による車両・重機点検を運用していた/管理者による確認に時間差が発生していた |
| 導入の決め手 | 現場業務に合わせて調整しやすい点/操作性 |
| 導入後の変化 | 現場従業員1人あたり月22時間の業務時間削減/管理者が点検結果をリアルタイム確認できる運用へ変更 |
| 主な活用機能 | 点検記録、画像添付、電子帳票、点検結果共有 |
- 車両・重機点検を現場入力中心の運用へ変更
- 管理者が点検結果をリアルタイム確認可能になった
- 現場定着を重視しながら段階的に展開
車両・重機点検を日常的に行っており、管理者確認までに時間差が発生している現場で参考になりそうな事例です。
点検結果をリアルタイムで共有できる運用へ切り替えながら、現場定着を進めている点も特徴的です。
▶ 詳細を見る(導入前の課題/決め手/効果)
導入前の課題
美保テクノスでは、車両や重機の点検、健康チェックなどを紙のチェック表で管理していました。そのため、管理者が点検結果を確認できるのは終業後になることも多く、現場状況の把握にタイムラグが発生していたそうです。
- 点検結果の確認が終業後になりがち
- 帳票確認作業が管理者の負担になっていた
- 現場にはデジタルツールへの抵抗感もあった
カミナシを選んだ理由
現場で無理なく使えることを重視して製品を選定。
特に、
- 操作しやすいUI
- 業務に合わせた帳票カスタマイズ
- 写真付きで点検記録を残せる機能
が評価されたとのことです。
導入後の変化・効果
導入後は、紙帳票の出力・提出・保管業務が削減され、
- 現場従業員:1人あたり月22時間削減
- 管理者:1人あたり月30時間削減
という成果につながったそうです。
また、点検結果をリアルタイムで確認できるようになり、管理者が現場状況を把握しやすくなったとのこと。
カミナシが向いている企業・おすすめしにくい企業
カミナシは幅広い現場で利用されていますが、特に相性の良い企業には共通点があります。
ここでは、カミナシが向いている企業・向いていない企業の特徴を紹介します。
カミナシが向いている企業
- 点検記録や報告書を紙やExcelで管理している
- 記録の集計や確認作業に時間がかかっている
- 設備保全履歴が担当者ごとに管理されている
- 作業手順や教育内容が拠点ごとに異なる
- 複数拠点の現場情報をまとめて把握したい
- 外国人スタッフへの教育や情報共有に課題がある
カミナシをおすすめしにくい企業
- 点検記録や報告書の運用がほとんど発生しない
- 現場スタッフが少なく、紙運用でも大きな負担がない
- 設備保全や教育管理の仕組みがすでに整備されている
- 記録・報告業務よりも生産管理や販売管理の改善を優先したい
カミナシの機能・できること
カミナシでは、点検記録・設備保全・現場教育・従業員連絡など、現場運営に関わる情報をデジタル上で管理できます。
現場で入力した記録データは、共有や集計、報告書作成にも活用できます。
ここでは、カミナシで利用できる主な機能と、どのような課題に対応できるのかを紹介します。
- 電子帳票
- 設備保全
- 教育
- コミュニケーション
電子帳票
【記録・入力支援】
画像記録 / 音声・手書きメモ / 多言語翻訳
【記録品質・確認】
逸脱アラート / AIラベル検査 / トレース / 帳票一括承認
【管理・分析】
ダッシュボード / 報告書自動生成&出力
カミナシの中核となる機能が電子帳票です。
点検表やチェックリスト、日報などをデジタル化し、スマートフォンやタブレットから現場で入力できます。入力したデータはリアルタイムで共有され、集計や報告書作成にも活用可能です。
紙帳票やExcelで運用している現場では、転記作業や確認工数、記録のばらつきが課題になりがちですが、カミナシでは記録から承認・集計までを一元化できます。
こんな課題に対応
- 紙帳票の確認・保管作業に時間がかかる
- 転記ミスや確認漏れが発生しやすい
- 報告書作成や監査対応の負担が大きい
- 現場ごとに記録形式や記録品質が異なる
設備保全
【設備情報・分析】
設備情報の見える化 / 設備情報のAI要約 / ダッシュボード / 履歴検索
【保全・記録管理】
設備カルテ / 点検・日報 / 保全記録 / 異常報告 / AI作業記録下書き
【保全運用支援】
計画保全 / 予備品管理 / 動画マニュアル
設備保全業務では、設備ごとの点検履歴や修理内容が紙・Excel・担当者ごとに管理され、過去の対応内容をすぐ確認できないケースがあります。
カミナシの設備保全機能では、点検・異常報告・修理履歴などを設備単位で紐づけて記録可能です。設備カルテから過去の保全履歴を確認できるため、設備停止時にも以前の対応内容を参照しながら保全作業を進められます。
点検・日報・予備品情報などもまとめて管理でき、予防保全から事後保全までの履歴を整理しやすい構成です。
こんな課題に対応
- 設備ごとに点検履歴や修理記録が分散している
- 紙やExcelによる保全管理に手間がかかっている
- 設備異常の共有や対応に時間がかかる
- 予備品や交換部品の管理ルールが統一されていない
教育
【マニュアル作成】
動画マニュアル作成 / 既存資料のインポート / 画像・動画対応
【教育・研修管理】
理解度テスト / 受講管理 / リマインド通知 / メールアドレス不要運用
【多言語対応】
AI自動字幕 / 音声翻訳 / 多言語翻訳 / PDF・Office文書翻訳
現場教育では、口頭説明や紙マニュアルだけで作業を教えていると、担当者ごとに説明内容や作業手順に差が出やすくなります。
カミナシの教育機能では、動画や画像付きマニュアルを利用しながら教育を進めるため、作業手順や注意点を共通の内容で伝えやすくなっています。
受講状況の確認や理解度テストにも対応しており、教育内容の理解状況も把握可能です。AIによる字幕生成や音声翻訳を利用すれば、多言語での教育にも活用できます。
こんな課題に対応
- 紙マニュアルや口頭説明だけでは作業手順の認識に差が出やすい
- 教育担当者ごとに教える内容が異なる
- 受講状況や理解度を把握しづらい
- 外国人従業員への翻訳や説明に時間がかかる
コミュニケーション
【情報共有・連絡】
チャット / お知らせ / 既読確認 / 一斉通知
【多言語対応】
AI自動翻訳 / AI文章補正 / 多言語チャット
【従業員管理】
WEB給与明細 / メールアドレス不要運用 / CSV一括登録・配信
非正規スタッフを含む現場では、電話・口頭・紙掲示など連絡手段が分散することで、連絡内容の伝達に時間差が発生することがあります。
カミナシのコミュニケーション機能では、チャット・お知らせ・一斉通知などを通じて連絡内容をまとめて共有できます。既読確認にも対応しているため、誰が確認済みかを把握しながら情報共有を進められます。
AI翻訳や文章補正機能もあり、日本語以外の言語を使用する現場での連絡手段としても活用されています。
こんな課題に対応
- 外国人従業員への翻訳や説明に時間がかかる
- 電話や口頭連絡が多く、情報共有が担当者任せになっている
- 一斉連絡の確認状況を把握しづらい
- 給与明細の配布・管理に手間がかかっている
カミナシの費用・料金
カミナシの料金は、初期費用と月額料金で構成されています。
ただし、利用するサービスやID数によって料金が変動するため、詳細な金額は公開されていません。問い合わせのうえ個別見積もりとなります。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 初期費用 | アカウント発行・導入支援プログラムなど |
| 月額費用 | 要問い合わせ 利用プラン・ID数によって変動 |
| サーバー費用 | 月額料金に含まれる |
| 保守運用費用 | 月額料金に含まれる |
また、電子帳票・設備保全・教育・コミュニケーションなど複数サービスを展開しているため、電子帳票のみ利用するか、設備保全や教育機能も含めるかによって費用構成が変わります。
そのため、実際に問い合わせる際は、以下の内容を事前に整理しておくと比較しやすくなります。
- 利用するサービス内容
- 利用人数・アカウント数
- 導入する部署や拠点数
カミナシ導入の流れ
カミナシは、利用目的や現場運用を確認しながら導入を進める流れとなっています。
また、導入後の運用準備や社内展開について相談できるサポートも用意されています。
メールフォームから問い合わせ
利用目的や運用内容などを確認
利用内容やアカウント数などをもとに見積作成・契約手続き
初期設定や運用準備後、利用を開始
問い合わせ時には、サービス説明や料金相談のほか、実際の画面デモについて相談することも可能です。
サポート体制
カミナシでは、導入支援プログラムや活用支援プログラムなど、導入準備や社内展開を進めるためのサポートが用意されています。
導入時には、帳票設定や運用整理などについて、専任担当へ相談しながら進められる体制となっています。
チャットサポートやヘルプページ、動画マニュアルなども提供されており、導入後の操作確認や運用相談にも対応しています。
- 専任担当による導入支援
- オンライン会議による操作説明
- チャットサポート
- ヘルプページ / 動画マニュアル提供
- 運用開始後の活用支援
- 導入後の継続サポート
導入支援完了後も継続的な活用支援プログラムが用意されており、運用状況に応じたサポートを受けられる体制となっています。
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カミナシの総合評価
カミナシは、現場記録・設備保全・教育・情報共有などを同じ基盤上で管理できる現場DXプラットフォームです。
工程管理・原価管理・図面管理を中心とした施工管理システムとは方向性が異なり、点検記録や保全履歴、教育内容を現場単位で蓄積・共有したい企業で導入されています。
以下のような課題を持つ企業では、導入検討候補の一つになりそうです。
- 点検・記録業務を紙帳票やExcel中心で運用している
- 設備保全情報が担当者ごとに分散している
- 教育内容や情報共有を統一したい
- 外国人従業員を含む現場運営を行っている
一方で、施工全体の工程管理や原価管理、図面管理などを一元化したい場合は、施工管理特化型システムとの比較も必要になります。
カミナシを検討する際は、自社で整理したい業務領域や、現場運営上の課題と合っているかを踏まえて比較することが重要です。

















