CheXは、図面管理を中心に導入されることの多い施工管理アプリです。
図面の閲覧・共有だけでなく、工事写真や検査記録の管理にも対応しています。
本記事では、CheXの導入を検討中の方向けに、機能や料金、導入事例をもとに、製品の特徴や利用シーンを整理して解説します。
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CheXとは

CheXは、施工管理アプリの中でも図面管理の比重が大きい製品です。
工程管理や原価管理など幅広い業務を一元化するというより、図面を中心に写真や検査記録を管理したい現場で利用されることが多い製品です。建築現場はもちろん、設備工事向けの測定・帳票機能も備えています。
導入は、ゼネコンやインフラ企業などが中心。大規模な案件や関係者の多い現場でのシェアが強い製品です。
一方、工程管理や原価管理までを一元化するタイプではないため、導入時は自社で必要な管理範囲と合っているか確認するとよいでしょう。
CheXの基本情報・スペック
| 対象規模(目安) | 10名〜数百名規模(中小企業〜大企業向け) |
|---|---|
| 対象工種 | 建築・電気設備・空調衛生設備など(図面管理・検査・測定業務を行う現場) |
| 提供形態 | クラウド型(SaaS)/ブラウザ利用可・PCクライアント版・アプリ対応 |
| 対応端末・OS | PC(Windows 11/macOS 10.15以降)、スマートフォン(iOS/Android)、タブレット(iPadOS) ※Androidは対応機種・解像度に条件あり |
| サポート体制 | 電話/メール/説明会/現場作業員向け操作説明/導入・運用サポート |
運営元『株式会社YSLソリューション』について
| 会社名 | 株式会社 YSLソリューション |
| 所在地 | ◾️本社 〒231-0033 神奈川県横浜市中区長者町4-9-1 YS関内ビル ◾️東京オフィス 〒104-0033 東京都中央区新川2-9-11 PMO八丁堀新川ビル6階 ◾️仙台オフィス 〒980-0811 宮城県仙台市青葉区一番町1-2-33 M.BALANCE 仙台一番町9階 ◾️大阪オフィス 〒541-0053 大阪府大阪市中央区本町4-4-24 住友生命本町第2ビル5階 ◾️福岡オフィス 〒812-0011 福岡県福岡市博多区博多駅前2-20-15 第7岡部ビル5階A号室 |
| 代表者 | 代表取締役会長 長堀 真己 代表取締役社長 橋本 隆司 |
| 設立 | 1991年(平成3年)7月 |
| 資本金 | 99,000,000円 |
| 事業内容 | 業務システムの開発・運用支援、建設業向けを含む自社ITソリューションの開発・提供 |
CheXの評判・導入事例
公開されている導入事例を見ると、CheXはゼネコンやインフラ企業など、図面を扱う関係者が多い現場で活用されているケースが目立ちます。
ここでは、導入の背景や選定理由、導入後の変化をもとに、CheXがどのような課題で選ばれているのかを整理します。
導入事例①:鹿島建設株式会社(総合建設業/東京都)
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 会社名 | 鹿島建設株式会社 |
| 業種 | 総合建設業 |
| 所在地 | 東京都港区 |
| 導入前の課題 | 紙図面の印刷・製本・配付に手間がかかる/図面変更時の差し替えや共有が煩雑/検査後の指示書作成に時間がかかる |
| 導入の決め手 | 図面の表示速度/現場で扱いやすい操作性/オフライン利用・閲覧権限の設定 |
| 導入後の変化 | 最新図面を関係者間で共有/図面の印刷・配付作業を削減/検査後の指示を迅速化 |
| 主な活用機能 | 図面・資料の閲覧/図面への写真・メモ登録/最新図面の共有/工程内検査 |
- 紙図面中心の運用からデジタル管理へ移行
- 現場で使いやすい表示速度や操作性を重視
- 図面共有だけでなく検査後の指示まで現場で完結
導入の決め手を見ると、重視されているのは機能の多さではなく、表示速度や操作性、オフライン利用といった現場で使いやすいことです。導入後は図面共有だけでなく、検査後の指示まで現場で完結する運用へ変わっています。
▶ 詳細を見る(導入前の課題/決め手/効果)
導入前の課題
- 図面変更や修正内容を電話・FAX・メールで伝えていた
- 設計変更のたびに紙図面の印刷・差し替えが必要だった
- メールやUSBでの図面共有では、最新版の管理が煩雑だった
- 検査写真を印刷して検査票に貼り、指示書を作成していた
導入の決め手
- 細かな建設図面でも、拡大・縮小時の表示が滑らかだった
- 軍手を着けたままでも扱いやすい操作性が考慮されていた
- 地下や建物内でも使えるオフライン機能に対応していた
- 工事や協力会社ごとに図面の閲覧権限を設定できた
導入後の効果
- 関係者が現場から同じ最新版の図面を確認できるようになった
- 施工図の更新作業にかかる時間を半分程度に軽減した
- 旧版の誤使用を防ぎ、図面の差し替え管理を見直せた
- 検査後の作業開始を数時間から半日程度早めた
引用元:マイナビニュース
導入事例②:西日本旅客鉄道株式会社(モビリティ業・流通業・不動産業など/大阪府)
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 会社名 | 西日本旅客鉄道株式会社 |
| 業種 | モビリティ業/流通業/不動産業/旅行・地域ソリューション業 |
| 所在地 | 大阪府大阪市 |
| 導入前の課題 | 図面の印刷・持ち運びに手間がかかる/最新版への差し替えや共有が煩雑/現場で写真やコメントを図面に記録しづらい |
| 導入の決め手 | 図面の表示速度/A0サイズの長尺図面への対応/IP制限・端末認証などのセキュリティ |
| 導入後の変化 | 現場で必要な図面をすぐ確認/印刷・差し替え作業を削減/協力会社との図面共有や検査にも活用 |
| 主な活用機能 | 図面・資料の閲覧/図面へのコメント・写真登録/最新図面の共有 |
- A0サイズを含む設備図面の表示速度や操作性を評価
- 紙図面の印刷・持ち運びを減らし、最新図面を共有
- 協力会社との図面共有、検査、災害時の設備確認にも活用
- IP制限・個体認証を利用し、鉄道図面のセキュリティ要件に対応
現場へ持参する図面の印刷や、新旧図面の差し替え管理に負担を感じている企業で参考になる事例です。図面閲覧から始め、協力会社との共有や検査、災害時の資料確認へ活用範囲を広げています。
▶ 詳細を見る(導入前の課題/決め手/効果)
導入前の課題
- 現場で使う図面や資料を事前に印刷し、持参していた
- 図面更新のたびに、新旧版の差し替えや共有が必要だった
- 現地で図面にコメントや写真を記録できなかった
導入の決め手
- A0サイズの長尺図面でも、表示や操作が滑らかだった
- 図面上にコメントや写真を残し、関係者と共有できた
- IP制限や個体認証が社内のセキュリティ基準に合っていた
導入後の効果
- 現場へ行く前に、図面や資料を印刷する作業が不要になった
- 最新図面を共有し、新旧版の差し替え漏れを防げるようになった
- 急な現場対応でも、iPadから必要な資料を確認できるようになった
- 協力会社との図面共有や検査、災害時の確認にも活用が広がった
CheXが向いている企業
CheXは、図面管理を中心に現場運用を見直したい企業で検討しやすい施工管理アプリです。
一方で、工程管理や原価管理まで含めて施工管理全体を一元化したい場合は、ほかのタイプの製品も比較したほうが選びやすくなります。
ここでは、CheXが合いやすい企業と、ほかの施工管理アプリも含めて検討したい企業を整理します。
CheXが向いている企業
- 複数の担当者や協力会社で図面を共有する機会が多い
- 設計変更が多く、図面の差し替えや最新版の管理に手間がかかっている
- 紙図面をデジタル化し、現場での情報共有を見直したい
- 工事写真やメモ、検査記録を図面とあわせて管理したい
- 設備工事などで測定業務や帳票作成を効率化したい
CheXをおすすめしにくい企業
- 工程管理や原価管理、受発注まで一つのシステムで一元管理したい
- チャットや日報など、コミュニケーション機能を中心に利用したい
- 少人数で運用しており、紙や既存のファイル共有で十分対応できている
- 図面管理以外の業務効率化を優先したい
CheXは図面管理を重視する企業で検討しやすい製品です。一方で、施工管理全体を一元化したい場合は、他タイプの施工管理アプリも比較しながら、自社に合った製品を選ぶことをおすすめします。
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CheXの機能・できること
CheXの機能は、大きく分けると以下の4つに分けられます。
- 図面管理
- 現場記録
- 情報共有・帳票出力
- 設備検査・外部連携
CheXの機能は、それぞれ独立しているというより、図面を起点に現場記録や情報共有までつながる構成になっています。
ここでは、それぞれの機能を詳しく紹介します。
①図面管理
【図面・書類の閲覧】
図面の高速描画 / CAD・Office文書・画像・動画の閲覧 / しおり
【オフライン利用】
図面・書類のオフライン閲覧
【最新版の確認】
QRコードによる最新図面の確認 / QRコードからファイル・フォルダを表示
CheXは、A0サイズの図面をはじめ、CADデータ、PDF、Office文書、画像などの閲覧に対応しています。PC・スマートフォン・タブレットから必要な資料を確認でき、図面の拡大・縮小やスクロールもスムーズに行えます。
あらかじめ端末へ図面を保存しておけば、地下やトンネル、山間部など通信環境がない場所でも閲覧可能です。
また、紙図面に印刷されたQRコードを読み取ると、その図面が最新版かどうかを確認できます。デジタル図面と紙図面を併用している現場でも、新旧図面の取り違え防止につながります。
こんな課題に対応
- 現場へ大量の紙図面や書類を持ち運んでいる
- 大判図面の表示やページ移動に時間がかかる
- 地下や山間部など、通信環境がない場所で作業する
- 紙図面が最新版か判断できない
- 設計変更後の古い図面が現場に残っている
②現場記録
【メモ・書き込み】
手書きメモ / 付箋 / スタンプ / 写真の直接貼り付け
【位置情報との紐付け】
ピンへの写真・動画・メモ登録 / 360度写真の登録 / ピンの色・向き設定
【現場確認】
距離・面積の簡易計測 / チェックリストピン / 通り芯表示
図面上には、手書きメモや付箋、スタンプ、写真などを直接記録できます。
ピンを置いて写真・動画・メモを紐付けることで、撮影場所や指摘箇所を図面上から確認できます。ピンの色や向きを使い分ければ、対応状況や写真の撮影方向を区別する運用も可能です。
検査項目や必要資料を登録するチェックリストピンのほか、図面上で距離や面積を確認する簡易計測機能も利用できます。
こんな課題に対応
- 工事写真を撮影した場所が後から分からなくなる
- 指摘箇所を電話や文章だけで伝えている
- 紙図面への書き込みを個人で管理している
- 写真・メモ・検査内容が別々の場所に保存されている
- 図面を見ながら距離や面積を確認する作業に時間がかかる
③情報共有・帳票出力
【情報共有】
複数人のメモを自動統合 / メール通知 / チャットツールへの通知
【帳票・データ出力】
Excel形式の写真帳作成 / PDF形式のスナップショット出力
【工事写真】
電子黒板写真 / 改ざん検知 / 360度写真の取り込み・編集・共有
複数の利用者が図面上に記録したメモや写真は自動で統合され、同じ図面上で共有されます。
CheX上の更新内容はメールで通知できるほか、AQuick、direct、LINE WORKS、Microsoft Teamsとのチャット連携にも対応しています。
登録した写真からExcel形式の写真帳を作成し、手書きメモや付箋、写真を含む図面はPDF形式で出力できます。電子黒板写真には、J-COMSIAの信憑性確認に対応した改ざん検知機能もあります。
こんな課題に対応
- 担当者ごとに図面への書き込みや写真が分散している
- 図面の更新や現場指示を個別に連絡している
- 写真帳を手作業で作成している
- 現場で記録した内容を事務所で転記している
- 工事写真と図面・指摘内容を別々に管理している
④設備検査・外部連携
【測定・検査】
Bluetooth測定器との連携 / 測定値の自動取得 / 合否判定 / 帳票作成 / ルート測定
【BIM】
3Dモデルの閲覧 / メモ・進捗登録 / 配管系統の選択
【外部サービス連携】
Box・Dropbox連携 / ファイルサーバー・NAS同期 / XC-Gate.V3連携
電気設備・空調衛生設備の検査では、対応するBluetooth測定器から測定値を取得し、登録した基準による合否判定や帳票作成を行えます。
照度、絶縁抵抗、接地抵抗、コンセント、風量、配管圧力、配管満水などの測定に対応しています。測定機能には、測定する順番を図面上で指定するルート測定もあります。
有償オプションのCheX BIMでは、3Dモデルを閲覧し、メモや進捗状況を登録できます。BoxやDropbox、社内のファイルサーバーなどと連携し、既存の保存環境から図面を取り込む運用も可能です。
こんな課題に対応
- 測定値を検査帳票へ手入力している
- 測定結果の転記ミスや計算ミスが発生している
- 検査後の集計・帳票作成に時間がかかっている
- BIMモデルと現場の検査記録を別々に管理している
- 社内ストレージから図面を手作業で移している
CheXの費用・料金
CheXの初期費用は0円です。
月額料金は、ID数とデータ容量をもとにプロジェクト単位で算出されます。CheX BIMなどの有償オプションを利用する場合は、別途費用がかかります。
詳細な料金は公開されていないため、利用人数や必要な容量、利用したい機能を整理したうえで見積もりを依頼します。
公式HP:https://chex.jp/
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 初期費用 | 0円 |
| 月額料金 | 要問い合わせ(プロジェクト単位) |
| 月額料金の構成 | ID数+データ容量+オプション |
| オプション | 無償・有償オプションあり |
| ID | 1IDにつき1名。複数人での使い回しは禁止 ※1名が利用する端末数に制限なし |
| トライアル/デモ | 製品紹介・デモあり |
問い合わせる際は、次の内容を事前に整理しておくと、必要な構成や料金を確認しやすくなります。
- 導入するプロジェクト数
- 利用人数・必要なID数
- 保管する図面や写真のデータ量
- 利用する端末とOS
- 測定業務、CheX BIM、外部連携など、利用したいオプション
- IP制限・個体認証などのセキュリティ要件
CheX導入の流れ
CheXは、問い合わせ後に製品説明やデモを受け、利用人数や必要な機能を確認したうえで契約する流れです。
契約後は、基本3~5営業日程度で利用を開始できます。急ぎの場合は個別に相談できます。
電話または問い合わせフォームから問い合わせ・相談
利用目的に合わせて、製品説明や操作デモを実施
ID数、データ容量、オプションなどを決めて契約。基本3~5営業日程度で利用開始
要望に応じて、現場作業員などを対象に操作・活用方法の説明会を実施
サポート体制
CheXでは、導入時の製品説明や操作案内に加え、運用開始後の活用相談にも対応しています。
効率的な使い方の案内から、実際にアプリを使用する現場作業員への説明まで相談が可能です。
複数の現場や協力会社へ利用を広げる場合は、説明会の対象や社内の問い合わせ窓口も含め、運用方法を事前に確認しておくとよいでしょう。
- 電話・メールでの問い合わせ受付
- 効率的な活用方法についての相談
- 現場作業員向けの説明
- 利用者向けサポートサイト(機能の使い方や活用事例の資料・動画が閲覧可能)
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CheXの総合評価
CheXは、施工管理アプリの中でも図面管理を重視する企業で検討しやすい製品です。
図面の閲覧・共有に加え、工事写真や検査記録を図面と紐づけて管理できるため、紙図面の運用を見直したい企業や、設計変更時の情報共有を効率化したい現場と相性があります。また、設備工事向けの測定・帳票機能にも対応しており、図面管理とあわせて設備検査の効率化を進めたい企業でも活用が考えられます。
一方で、工程管理や原価管理、受発注まで一つのシステムで一元化したい場合は、他タイプの施工管理アプリも比較しながら、自社の運用に合った製品を選ぶことが重要です。図面管理を中心に改善したいのか、それとも施工管理全体を見直したいのかを整理したうえで比較すると、導入後のミスマッチを防ぎやすくなります。

















