LINE WORKSは、LINEに近い操作感で利用できる法人向けコミュニケーションツールです。建設業でも、現場との連絡や協力会社との情報共有、写真・図面の共有などに活用されています。
一方で、建設業に特化したツールではないため、「現場でどこまで使えるのか」「実運用に耐えるのか」が気になる方もいるでしょう。
本記事では、建設業でのLINE WORKSの活用方法や料金・機能、実際の口コミ・導入事例をもとに、どのような会社・運用に合うのかを整理します。
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LINE WORKSは建設業で活用できる?
LINE WORKSは、LINEに近い感覚で使える法人向けのコミュニケーションツールです。チャット機能を中心に、管理者機能や権限管、掲示板、カレンダー、ファイル共有などが可能となっています。
建設業でも導入されることが多く、現場と事務所の連絡や、協力会社との情報共有、図面・写真の共有、安全連絡などに利用されています。
また、建設業向けの施工管理システムや図面管理アプリ、点検・安全管理サービスなどと連携し、通知や情報共有の窓口として活用されるケースもあります。
以下では、LINE WORKSの基本情報や、建設業における活用シーンについて整理します。
LINE WORKSの料金・基本情報
| 対象規模(目安) | 小規模~大規模 |
|---|---|
| 対象工種 | 全工種 |
| 提供形態 | クラウド+PCソフト+モバイル(アプリ/専用端末) |
| 対応端末・OS | PC(ブラウザ)、スマートフォン・タブレット(iOS/Android) |
| サポート体制 | 電話/メール/オンラインサポートなど |
建設業でLINE WORKSが活用される3つのポイント
ここからは、建設業で運用する中で、LINE WORKSの強みとなりやすい3つのポイントを紹介します。
①LINEユーザーと繋がることができる(協力会社との連携がしやすい)
INE WORKSでは、LINE WORKS同士だけでなく、LINEユーザーともトークが可能。
例えば、協力会社や職人、取引先がLINEを利用している場合、新たにLINE WORKSを導入してもらわなくても、LINEを通じてコミュニケーションを取ることができます。また、既存のLINEグループへLINE WORKSユーザーが参加することも可能です。
一方で、LINE側ではノートや予定表などLINE WORKSの一部機能は利用できず、チャットを中心とした利用となります。
建設業では、協力会社や外部業者と日常的に連絡を取り合う場面も多くあります。相手に新しいツールの導入を依頼せず、普段利用しているLINEを通じてやり取りを始められる点は、LINE WORKSならではの強みと言えるでしょう。
②操作感がLINEに近い
建設現場では、自社社員だけでなく、協力会社やベテラン社員・職人など、ITツールに慣れていない人も含めて利用するケースが少なくありません。高機能であること以上に、現場全体へ無理なく定着することが重要になる場面があります。
LINE WORKSは、普段利用しているLINEに近い画面でチャットを利用できるほか、写真・図面・ファイルの共有やグループごとのやり取りも行えます。
操作説明や問い合わせ対応の負担を抑えながら導入しやすい点も、LINE WORKSの特徴と言えるでしょう。
「土木部の社員同士が、プライベートでLINEを使っていたので、LINE WORKSなら多くの社員が使いこなせると考えました。」
引用:ヤマグチ株式会社の導入事例
「LINE WORKSは感覚的に使え、本当に必要な機能を絞り込んでいるため、シンプルで使いやすいと感じました。」
③現場の安全管理や情報共有にも活用できる
LINE WORKSは、チャットツールとしてだけでなく、現場の情報共有や安全管理にも活用できます。
建設業の導入事例では、安全パトロールの記録や現場写真をグループへ共有したり、重要な注意事項を掲示板やノート機能で周知したりする運用も紹介されています。また、現場で撮影した写真をもとに管理者が状況を確認し、指示を出すといった使い方も見られました。
チャットだけでなく、安全パトロールの記録や現場写真の共有、注意事項の周知など、現場で発生した情報をリアルタイムに関係者へ伝達するコミュニケーション基盤として活用できる点も特徴です。
「施工現場で行った安全パトロールの記録は、土木インフラ事業部のグループへ投稿。月例会議を待つことなく、重要な安全管理情報を即時共有できるようになりました。」
引用:リアル建設株式会社の導入事例
※施工管理アプリとはカバーする業務範囲が異なる点には注意
LINE WORKSは、チャットやカレンダー、Driveなどを使った情報共有が中心です。
工程表の作成や工事写真の整理、原価管理、受発注など、建設業に特化した実務機能は備えていないため、こうした業務までカバーしたい場合は施工管理アプリなどの検討が必要となります。
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LINE WORKSの口コミ・評判
App Store・Google Playのレビューを確認したところ、LINEに近い操作性について言及する口コミが複数見られました。
LINEに近い操作性に関する口コミ
LINE WORKSの操作性については、LINEに近く使いやすいという声がある一方で、実際に利用する中でLINEとの機能差を指摘するレビューも見られました。
いつも使ってるLINEと似てて、わかりやすい画面で、一緒に使う人もわりとすぐに使い始めてくれました。
なにより電話でやりとりしてたのからチャットに変えてほんとに良かったです。|6年前
引用元:App Store
ビジネスチャットというよりはグループウェアという感じ。
LINEと画面や操作感が似ているので、使っていて戸惑うことが少ない。他のツールも使ったことがあるが、LINE WORKSは一番使いやすく、すぐに慣れることができた。|5年前
引用元:App Store
LINEとの違いが多すぎる。
トークを転送する際に一度に宛先5件までしか転送できないのがかなり不便。
業務用なので配信等で転送をよく使うため、転送件数に制限をつけないで欲しいです。|2026年4月
引用元:App Store
LINEに近い画面や操作感については、「戸惑うことが少ない」「すぐに慣れることができた」と評価する声が見られました。一方で、LINEとまったく同じ仕様というわけではなく、転送件数など細かな機能差に使いにくさを感じるユーザーも確認できます。
業務上の情報共有に活用している声
トークだけでなく、掲示板やスケジュール、既読確認なども情報共有に利用されています。レビューでは、「重宝している」という声がある一方、細かな仕様への改善要望も。
このアプリ1つでスケジュールの管理、スケジュールのシェア、メンバーとのトーク、掲示板もあってとても重宝しているが、予定を入れる際にカテゴリーの色分けをしてもメンバーには同じ色で反映がされないというのがとても残念。
|1年前
引用元:App Store
仕事で非常に重宝しております。これがないとデスクワークが成り立たないくらいです。
ただ、お仕事で対外的に使用するアプリなのに、スタンプやリアクションがあまりにフレンドリーなものばかりで非常に使いにくいです。|2026年4月
引用元:App Store
既読機能が便利なので、返信不要な情報共有ツールとしてとても重宝しています。
iOS13にしてから、掲示板のコメントに画像が投稿できず困っております。|6年前
引用元:App Store
トークだけでなく、スケジュールや掲示板、既読確認など、複数の機能を組み合わせて業務上の情報共有に利用している様子が確認できます。一方で、色分けの共有やスタンプ・リアクション、掲示板の仕様など、実際に業務で使う中で細かな使い勝手に改善を求める声も見られました
LINE WORKSの導入事例
LINE WORKSを導入している建設会社の事例から、具体的な活用方法や、どのような会社・シーンに合いそうかを整理してまとめていきます。
なお、本記事では公式サイトの導入事例を一部抜粋して紹介しています。その他の事例は公式サイトもあわせてご覧ください。
導入事例 – LINE WORKS(ラインワークス)
①株式会社村岡組|施工案件ごとにトークグループを作成




施工案件ごとのトークグループで情報を共有し、図面などのデータは案件別フォルダに保存
株式会社村岡組では、現場に出ている社員が多く、社内で顔を合わせる機会が少ないことから、現場と社内の情報共有にLINE WORKSを活用されています。
| 項目 | 活用方法 |
|---|---|
| トーク | 施工案件ごとにグループを作成し、現場への指示や進捗報告を共有 |
| ファイル共有 | 案件ごとのフォルダに設計図面や資料を保存 |
| カレンダー | 社員や会社全体の予定を共有 |
| タスク | 自分の業務管理や、他の社員への作業依頼に活用 |
住宅建築事業部では、施工案件単位でトークグループを作成し、現場への指示や進捗報告を共有する運用が行われています。また、設計図面などのデータは案件ごとのフォルダに保存し、現場から確認できる形で共有されています。
住宅建築事業部では以前LINEで試みた手法を踏襲し、施工案件単位のグループトークルームを作成して情報を共有するようになりました。
引用:LINE WORKS「株式会社村岡組 導入事例」
施工管理アプリのように専用の案件管理画面で管理するのではなく、案件ごとにトークグループを作り、その中で連絡や図面・資料を共有する運用です。
現場ごとに関係者とのやり取りや資料をまとめたい場合の活用例として参考になります。
②有限会社圭電工業|電話中心の現場連絡をLINE WORKSへ移行
有限会社圭電工業では、案件数が増えるにつれて現場作業者との電話連絡が増え、業務連絡の効率化が課題となっていました。LINE WORKS導入後は、社員だけでなく協力会社のスタッフにもIDを付与し、現場との連絡や施工データの共有などに利用されています。
| 項目 | 活用方法 |
|---|---|
| トーク | 管理者・社員・協力会社との業務連絡 |
| 日報 | 現場からトークで日報を送信 |
| Drive | 施工データを社員間で共有 |
| カレンダー | 案件やスタッフのスケジュールを管理 |


電話連絡だけでなく、日報や施工データ、案件・スタッフの予定など、現場と管理側でやり取りする情報をLINE WORKS上で共有・管理しています。トークだけに用途を限定せず、複数の機能を現場運用に組み込んでいる事例です。
電話をやめ工事の進捗速度が飛躍的にアップ。受注可能な案件数を3割以上拡大することができました。
引用:LINE WORKS「有限会社圭電工業 導入事例」
村岡組が「施工案件ごとの情報共有」を中心とした事例なのに対して、圭電工業では、電話連絡だけでなく、日報・施工データ・スケジュールなど複数の業務にLINE WORKSを広げている点が異なります。
現場との電話連絡が多く、日報や予定などの情報も別々に管理している場合に、LINE WORKSをどこまで活用できるかを見るうえで参考になります。
③平林建設株式会社|日報・写真・図面など複数の情報共有に活用
平林建設では、従来LINE・電話・印刷資料などで行っていた社内の情報共有を見直し、LINE WORKSを導入。トークだけでなく、ノートやフォルダなども業務に利用しています。




施工現場ごとにフォルダを作成し、現場写真や図面データを保存・共有
| 項目 | 活用方法 |
|---|---|
| ノート | 日報や受注報告を投稿 |
| フォルダ | 施工現場ごとに写真・図面を保存・共有 |
| トーク | 社内の報連相や従業員間の連絡 |
| 自動翻訳 | 外国人従業員とのコミュニケーション |
| 外部サービス連携 | KING OF TIMEと連携して勤怠を管理 |
特にノートは日報や受注報告、フォルダは施工現場ごとの写真・図面共有と、機能ごとに用途を分けて運用していることが公式事例から確認できます。
日報などはすべてノートに投稿し、ペーパーレス化されました。特にノート機能のテンプレートはオリジナルの項目に編集することもできるので重宝しています。
引用:LINE WORKS「平林建設株式会社 導入事例」
平林建設では、単に電話やLINEをトークへ置き換えるだけでなく、日報はノート、写真・図面はフォルダというように、LINE WORKSの各機能を業務に割り当てているのが特徴です。
「現場との連絡だけでなく、日報や資料共有などにも利用したい」という場合に、具体的な運用方法を確認できる事例です。
LINE WORKSが合うケース・他製品も比較したいケース
ここまで紹介した基本スペックや口コミ、導入事例をもとに、LINE WORKSが合いやすいケースと、他製品も比較したいケースを整理しました。
LINE WORKSが合うケース
電話や個人LINEでの連絡を業務用ツールへ切り替えたい会社
LINEに近い操作感を持ちながら、管理者機能や掲示板、カレンダーなどを備えた法人向けツールとして利用できます。導入事例でも、電話中心だった現場連絡をLINE WORKSへ移行する運用が確認されています。
協力会社・職人など社外の関係者との連絡が多い会社
LINE WORKSユーザーだけでなく、LINEユーザーともトークできるため、相手にLINE WORKSの導入を求めずに連絡できます。協力会社や職人など、社外の関係者が多い建設現場では使い方をイメージしやすいでしょう。
現場の連絡・写真・図面などの情報共有を中心に使いたい会社
導入事例では、案件ごとのトークグループで進捗を共有したり、フォルダに図面・写真を保存したり、ノートで日報を共有したりする運用が見られます。専用の施工管理機能よりも、現場と事務所のコミュニケーションや情報共有を整えることが主目的の会社に合いやすい製品です。
他製品も比較したいケース
工程管理をより細かく行いたい会社
カレンダーを工程共有に利用することはできますが、施工管理アプリのような工程管理専用機能とは異なります。工程表の作成や進捗管理を中心に考えている場合は、工程管理機能を備えた製品も比較したいところです。
工事写真を整理・管理するところまで求める会社
写真をトークやDriveで共有・保存することはできますが、工事写真アプリのように、工種・撮影箇所ごとの整理や写真台帳作成などを前提とした専用機能とは役割が異なります。
原価・見積・受発注など施工実務まで管理したい会社
LINE WORKSはコミュニケーションと情報共有を軸とした製品のため、原価管理や見積、受発注などの建設業向け実務機能はカバーしていません。こうした領域まで必要な場合は、施工管理アプリなども比較対象になります。
LINE WORKSの主な機能
LINE WORKSには、トーク以外にもカレンダーやDrive、掲示板など、業務上の情報共有に利用できる機能が用意されています。ここでは、建設現場でも利用しやすい主な機能を紹介します。
カレンダー
LINE WORKSのカレンダーでは、予定を登録してメンバー間で共有できます。予定には図面・写真・資料などのファイルを添付できるほか、予定を色分けして表示することも可能です。
建設業では、現場や作業のスケジュールを共有する用途にも利用できます。ただし、施工管理アプリに搭載されている専用の工程管理機能とは異なるため、用途の違いには注意が必要です。


トーク・掲示板・アンケート
トークでは、個人・グループでのメッセージや写真・ファイルの共有、音声・ビデオ通話などが可能です。
また、掲示板による社内・現場への周知や、アンケートによる出欠・状況確認など、トーク以外の方法でも情報を共有できます。


Drive
Driveでは、図面・写真・資料などのファイルをクラウド上に保存し、メンバー間で共有できます。
フォルダを分けてデータを整理することもでき、前述した導入事例では、施工現場や案件ごとに写真・図面を保存する運用も確認されています。


LINE WORKSに関するよくある質問
- LINE WORKSは建設業でも使える?
-
LINE WORKSは建設業でも利用されています。公式の導入事例では、現場と事務所の連絡、協力会社との情報共有、写真・図面の共有、日報やスケジュールの共有などに活用されている事例が確認できます。
ただし、建設業専用の施工管理アプリではないため、工程管理や工事写真管理、原価管理などの専用機能が必要な場合は、施工管理アプリなども比較対象になります。 - LINE WORKSとLINEの違いは?
-
LINEは個人利用を中心としたコミュニケーションアプリですが、LINE WORKSは法人・組織での利用を想定したビジネスツールです。
LINEに近いトーク機能に加えて、管理者機能、掲示板、カレンダー、タスク、アンケートなど、組織での情報共有に利用できる機能を備えています。 - LINE WORKSから普通のLINEユーザーともやり取り可能?
-
LINE WORKSでは、外部トーク連携を利用してLINEユーザーとトークできます。そのため、LINEを利用している協力会社や職人、取引先などとの連絡にも利用可能です。
ただし、LINEユーザーとのやり取りでは、LINE WORKSのすべての機能を利用できるわけではなく、トークを中心とした利用になります。 - 無料の範囲は?
-
フリープランでは、30ユーザーまで無料で利用できます。ただし、共有ストレージは組織全体で5GBなどの制限があります。現場写真や図面を継続的に扱う場合は、利用人数だけでなくストレージ容量や必要な機能も確認しておきましょう。
- LINE WORKSの導入方法は?
-
LINE WORKSは、管理者がアカウントを開設したあと、セキュリティポリシーなどの初期設定を行い、利用するメンバーを追加・招待することで利用を開始できます。
建設現場で導入する場合は、アカウントの設定だけでなく、「案件ごとにトークグループを分ける」「写真・図面の保存場所を決める」「協力会社とどこまで情報を共有するか」など、実際の運用ルールもあわせて整理しておくとよいでしょう。
まとめ
LINE WORKSは、LINEに近い操作感で、現場・事務所・協力会社とのコミュニケーションや情報共有に利用できるビジネスツールです。
建設会社の導入事例では、案件ごとのトークグループでの連絡、写真・図面の共有、日報やスケジュールの共有など、さまざまな運用が確認できました。特に、電話や個人LINEを業務用ツールへ切り替えたい場合や、協力会社を含めた情報共有を整理したい場合には、検討しやすい製品といえます。
一方、工程表の作成や工事写真の整理、原価管理、受発注など、建設業に特化した実務機能を求める場合は、施工管理アプリなども含めて比較するとよいでしょう。
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