工事原価管理システムは、工事ごとの利益や粗利をリアルタイムで把握し、見積・実行予算・発注・請求までを効率化できるシステムです。
しかし、工事原価管理システムと一口にいっても、原価管理に特化した製品から、施工管理まで一元管理できるオールインワン型まで特徴はさまざまです。
本記事では、おすすめの工事原価管理システム14製品を比較して紹介します。ポジショニングマップ・一覧比較表をもとに、自社に合った製品の選び方を分かりやすく解説します。
工事原価管理システムを導入すると何が変わる?
工事原価管理システムは、単に原価を記録するためのソフトではありません。
見積・実行予算・発注・実績入力・請求までの情報をつなぎ、工事ごとの収支や利益をリアルタイムで把握できるようにするシステムです。

工事原価管理システムでは、見積から請求までを一元管理できますが、製品によって機能の対応範囲や各機能の仕様、対象とする企業規模は大きく異なります。実際に導入を検討する際は、自社に合った製品を選ぶためのポイントを押さえることが重要です。
工事原価管理システムポジショニングマップを確認
企業によって、改善したい業務はさまざま。工事台帳や実行予算、利益管理を強化したい会社もあれば、工程管理や写真管理など現場業務も含めて効率化したい会社もあります。
また、製品によって対象とする企業規模が異なるケースが多く、小規模向けのシンプルな製品から、多拠点・多人数での運用を想定した建設業向けERPまで幅広く存在します。
x 管理したい業務の範囲 y 企業規模 の2つを軸に比較すると、自社に合った製品を見つけやすくなります。


左側の製品は、工事台帳や実行予算、発注・請求に加え、購買管理や会計連携などバックオフィス業務まで幅広くカバーしている製品が多いのが特徴です。
右側の製品は、原価管理に加えて工程管理や写真管理、ファイル管理など現場業務も含め、案件・工事全体を一つのシステムで管理できる製品が中心です。
小規模企業であれば、月額1万円前後の低価格オールインワン型も選択肢です。複数のツールやエクセル併用に疲弊している場合は、一本化した方が費用対効果が良くなるケースもあります。
工事原価管理システムおすすめ14選
主要な工事原価管理システム14製品を紹介します。
原価管理に特化した製品から、案件・工事全体を管理できるオールインワン型まで、それぞれの特徴や向いている企業をわかりやすくまとめました。
まずはおすすめ製品を確認したい方は、そのまま読み進めてください。
紹介するシステムの選定基準について
本記事では、料金体系や対応機能(30項目以上)、企業規模、導入実績、レビュー評価など複数の項目をもとに、各製品の特徴を比較・整理しています。公開情報や編集部の調査内容を踏まえ、総合的な観点からおすすめ製品を紹介しています。(調査内容はこちら)
サクミル


- 月額9,800円(30ID)で利用できる低価格なオールインワン
- 実行予算・原価管理・工事台帳をリアルタイム管理
- 現場から原価登録でき、日報・発注・請求までまとめて効率化
| 対象規模(目安) | ~30名(小規模向け) |
|---|---|
| 対象工種 | 全工種(建築・土木・設備・電気・リフォーム など) |
| 提供形態 | クラウド型(SaaS)/ブラウザ利用可・アプリ対応 |
| 対応端末・OS | PC(Windows / Mac)、スマートフォン(iOS / Android)、タブレット |
| サポート体制 | 電話 / メール / 専属担当者 |
サクミルは、工事原価管理だけでなく、見積・発注・請求・工事台帳まで一元管理できるオールインワン型の施工管理システムです。
実行予算と原価実績をリアルタイムで比較し、案件ごとの利益や粗利を把握できます。材料費・労務費・外注費なども自動集計されるため、Excelへの転記や集計作業の削減が期待できます。
また、工程管理や写真管理、日報管理なども一つのシステムで利用できるため、複数ツールを併用している企業にもおすすめです。
月額9,800円(30ID)から全機能を利用でき、2ヶ月間の無料トライアルも用意されているため、小規模〜中規模事業者でも導入しやすい製品です。
- Excelや紙で工事原価を管理している
- 原価管理と現場業務を一つのシステムにまとめたい
- 30名程度までの小規模建設会社でコストを抑えて導入したい
KAKUSA


- 5~30名規模の中小事業者に特化
- シンプル設計。複雑なツールが合わなかった企業に◎
- 必要な機能のみ1機能単位で導入可能
| 対象規模(目安) | 5〜30名規模(小規模〜中規模向け) |
|---|---|
| 対象工種 | 建築・リフォーム・設備・土木・舗装・防水・解体 など |
| 提供形態 | クラウド型(SaaS)/ブラウザ利用可 |
| 対応端末・OS | PC(Windows / Mac)、スマートフォン |
| サポート体制 | 電話/メール/操作指導(リモート又は訪問) |
KAKUSAは、5~30名規模の建設会社向けに開発されたクラウド型の工事原価管理システムです。工事原価・日報・見積・発注・請求・入金管理まで対応し、Excelや紙で管理していた業務を無理なくデジタル化できます。
料金体系、操作仕様ともにシンプル設計が特徴の製品です。必要な業務だけを選んで導入できるため、「多機能なシステムを導入したものの使いこなせなかった」という企業でも、段階的に利用できるため失敗しにくいでしょう。
また、スマートフォンから登録した日報は、勤怠や出面、労務費の集計にも自動で反映されるため、現場で入力した情報をそのまま原価管理へ活用できます。
初めて工事原価管理システムを導入する小規模建設会社にもおすすめの製品です。
- 原価・日報・請求をまとめて管理したい現場
- 初めてのシステム導入で操作サポートが必要
- 必要な業務範囲から段階的に導入したい企業
ANDPAD


- 引合粗利管理・歩掛管理に対応
- 現場情報と経営状況をつなげて把握
- 受発注・請求管理との連携もしやすい
- 社内外への導入支援が充実
| 対象規模(目安) | 50名〜数百名規模(中規模〜大規模向け) |
|---|---|
| 対象工種 | 建築・設備・電気・土木・リフォームなど建設業全般 |
| 提供形態 | クラウド型(SaaS)/ブラウザ利用可・アプリ対応 |
| 対応端末・OS | PC(Windows / Mac)、スマートフォン(iOS / Android)、タブレット |
| サポート体制 | 電話/メール/チャット/導入支援/活用サポート |
ANDPADは、施工管理を中心に、原価管理・受発注・請求管理まで一元管理できるオールインワン型のクラウドサービスです。
実行予算と原価実績をリアルタイムで把握できるだけでなく、工程管理や写真管理、日報、チャットなど現場業務も同じシステムで管理できるため、現場と事務所の情報を一元化しながら、案件ごとの利益や粗利を把握できます。
施工管理アプリとして国内トップクラスの導入実績があり、複数現場を抱える元請企業や、施工管理を基幹システムとして運用したい企業に特におすすめです。
一方、原価管理だけを低コストで導入したい企業にはオーバースペックに感じられる場合もあるため、導入前に必要な機能やオプション費用を確認しておくとよいでしょう。
- 複数現場の進捗と原価状況をまとめて把握したい企業
- 施工管理・受発注・請求まで一つのシステムにまとめたい
- 日報や現場情報をもとに原価集計を効率化したい現場
- 元請企業や中堅以上の建設会社で基幹システムを見直したい
どっと原価3


- クラウド型でサーバー管理の負担を抑えやすい
- 予算・原価・請求・収支見込まで段階的に対応
- 会計・勤怠・電子取引など外部連携が豊富
- インストール台数無制限で複数拠点利用しやすい
| 対象規模(目安) | 1〜200名規模(小規模〜中規模向け) |
|---|---|
| 対象工種 | 建設業全般(建築・土木・設備・電気など) |
| 提供形態 | クラウド型 |
| 対応端末・OS | PC |
| サポート体制 | 電話/メール/リモートメンテナンス/訪問・オンライン操作サポート |
どっと原価3は、建設業を中心に幅広い業種で利用できるクラウド型の工事原価管理システムです。受注登録、実行予算作成、仕入伝票入力、原価集計などを基本機能として備えています。
サーバー管理が不要で、会社・自宅・出張先などからインターネット経由で利用できるため、オンプレミス環境の維持管理を負担に感じている企業にも向いている製品です。インストール台数は無制限で、同時アクセスライセンス方式のため、利用時間帯や担当者に応じて柔軟に運用できます。
一方で、収支見込管理や承認機能、Web APIなどはモデルやオプションによって対応範囲が異なるため、導入前に必要な機能とモデルの確認が重要です。
- サーバー管理やバージョンアップ作業の負担を減らしたい企業
- 会計ソフトや勤怠管理ソフトとの連携が必要
- 利用人数や機能を、自社の規模に合わせて選びたい企業
BUILDY NOTE


- 現場入力を原価・収支管理に自動反映
- 実行予算の作成・承認フローに対応
- 工程・図面・日報など施工管理機能も搭載
- 必要な機能に合わせてプランを選択可能
| 対象規模(目安) | 10名〜数百名規模(中小企業〜大企業向け) |
|---|---|
| 対象工種 | 建築・リフォーム・設備・電気・防水・塗装・外構・解体など |
| 提供形態 | クラウド型(SaaS)/ブラウザ利用可・アプリ対応 |
| 対応端末・OS | PC、スマートフォン、タブレット(iOS / Android) |
| サポート体制 | 電話/メール/デモ画面説明/オンライン説明 |
BUILDY NOTEは、見積・発注・原価・支払いを一気通貫で管理できるクラウド工事台帳です。見積データや発注情報、日報入力などが原価管理と連動するため、別途入力作業を行わなくても、工事の進行に合わせて原価や収支を把握できます。
実行予算の作成では、テンプレートや過去工事のコピーを活用でき、作成後は社内稟議・承認フローにも対応しています。発注や支払いと連動して予算進捗を確認できるため、Excelでの二重入力や、現場・事務・経営層の情報共有に課題がある企業にも向いています。
施工管理や工程管理、図面管理、メッセージ、帳票作成など幅広い機能を備えており、自社に必要な機能を選びながら導入しやすい点も特徴です。
- 見積・発注・支払いまで原価情報をつなげて管理したい
- 現場入力をもとに原価や利益をリアルタイムで把握したい現場
- 実行予算の作成や社内承認フローを効率化したい企業
- 複数現場の工程・日報・原価をまとめて管理する必要がある
使えるくらうど工事台帳


- 実行予算と仕入原価をリアルタイムに比較
- 現場・事務の二重入力や転記作業を削減
- 買い切り型で導入できるクラウドシステム
- 日報・勤怠・工程・ワークフローにも対応
| 対象規模(目安) | 10名〜100名程度(小規模〜中規模向け) |
|---|---|
| 対象工種 | 建設業全般(建築・設備・電気・土木・リフォーム・解体など) |
| 提供形態 | クラウド型/ブラウザ利用可/スマートフォン対応 |
| 対応端末・OS | PC(Windows / Mac)、スマートフォン(iOS / Android)※Google Chrome推奨 |
| サポート体制 | 電話/メール/操作指導/専任スタッフによる導入支援 |
使えるくらうど工事台帳V3は、建設業向けに見積、実行予算、発注、仕入原価、売上・請求・入金までを一元管理できるクラウド型の業務支援システムです。見積データを実行予算や発注処理に活用でき、取引先からの請求書をもとに入力した仕入原価を工事台帳や原価月報などへリアルタイムに反映できます。
Excelや複数ツールで管理している場合に起こりやすい転記ミス、集計作業、現場と事務の二重入力を減らしやすい点が特徴です。日報・勤怠管理、工程管理、ワークフロー、グループウェア機能も備えているため、周辺業務まで管理システムをまとめたい企業にも向いています。
料金は利用規模や構成に応じた見積制で、操作指導料や年間保守料も含めて確認が必要です。必要な機能範囲と導入後の運用体制を整理したうえで検討するとよいでしょう。
- 見積・実行予算・発注・仕入を一つの流れで管理したい企業
- 現場と事務で同じ情報を二重入力している現場
- 原価管理だけでなく日報・工程・承認業務もまとめたい企業
- 月額制ではなく買い切り型のクラウドを検討したい
Anymore


- LINE連携により現場写真や報告を集約しやすい
- 中小施工会社向けのシンプルな操作性
- 外部メンバーを無料で招待できる
| 対象規模(目安) | 10〜100名程度(小規模〜中規模向け) |
|---|---|
| 対象工種 | 全工種(建築・設備・電気・土木・リフォーム など) |
| 提供形態 | クラウド型(SaaS)/ブラウザ利用可・スマートフォンアプリ対応 |
| 対応端末・OS | PC(Windows / Mac)、スマートフォン(iOS / Android)、タブレット |
| サポート体制 | 電話/メール/専任サポート/データ移行支援 |
Anymoreは、中小施工会社向けに設計されたクラウド型施工管理アプリです。案件の受注から工事完了後の請求・利益確認までを一元管理できます。工事原価管理の面では、実行予算を登録し、予実比較や案件ごとの利益確認に活用できる点が特徴です。
LINE連携により、現場写真の投稿や通知確認などを普段使い慣れたツールで行えるため、職人や協力会社を含めた現場定着を重視する企業にも向いています。
大規模企業向けの高度な会計連携や複雑な原価分析を重視する場合は、必要な管理項目や連携方法を事前に確認しておくと安心です。現場管理と原価・請求まわりをまとめてシンプルに管理したい会社に適したサービスといえるでしょう。
- 実行予算と案件ごとの利益を把握したい
- 職人や協力会社にも使いやすい仕組みが必要
- 見積・発注・請求の二重入力を減らしたい現場
- 初期費用を抑えて施工管理と原価管理を始めたい企業
注文分譲クラウドDX


- 注文住宅・分譲住宅業務を一元管理
- 見積・実行予算に積算データを連携可能
- 予実管理により利益把握をサポート
- 現場Plusと現場情報・工程・図面を共有
| 対象規模(目安) | 10名〜数百名規模(中小規模〜大規模の住宅会社向け) |
|---|---|
| 対象工種 | 注文住宅・分譲住宅・工務店・住宅会社向け |
| 提供形態 | クラウド型(SaaS) |
| 対応端末・OS | PC・タブレット・スマートフォン対応 |
| サポート体制 | 電話/メール/オンライン/導入支援/有償研修 |
注文分譲クラウドDXは、住宅事業における見積・実行予算・受発注・承認などの業務をクラウド上で一元管理できるシステムです。注文住宅機能と分譲住宅機能を備えており、住宅会社や工務店の業務フローに合わせて活用できます。
工事原価管理の面では、実行予算や予実管理を通じて、案件ごとの利益状況を把握しやすくなります。施工管理アプリ「現場Plus」と連携することで、現場情報・工程表・写真・図面の共有にも対応可能です。
住宅事業向けの基幹業務全体を支えるシステムのため、受発注や承認、現場情報管理まで含めてDXを進めたい企業に適した製品といえるでしょう。
- 積算データを見積書や実行予算に活用したい
- 案件ごとの予実管理や利益把握で悩んでいる企業
- 現場Plusとあわせて現場情報まで管理したい企業
工事原価Pro


- 見積・実行予算ともに7階層まで対応
- 受注から支払・入金管理まで連動
- 作業日報や労務費の原価管理にも対応
- クラウド版は現場からの利用にも対応
- PCA会計・弥生会計などと連携可能
| 対象規模(目安) | 1〜30名程度(小規模〜中規模向け) |
|---|---|
| 対象工種 | 建築・工事業全般 |
| 提供形態 | クラウド型/オンプレミス型 |
| 対応端末・OS | PC(Windows) |
| サポート体制 | 電話/メール/リモートサポート/訪問操作指導/インストール代行/年間保守 |
工事原価Proは、建設業・工事業の原価管理に特化した工事管理ソフトです。見積・実行予算は7階層まで対応しており、細かな内訳をもとに工事ごとの原価を管理したい場合に向いています。
受発注、仕入、支払査定、支払・入金管理まで連動できるため、見積作成後の発注・支払処理まで一連の流れで管理しやすい点が特徴です。作業日報機能や労務費の管理にも対応しているため、材料費だけでなく自社労務費を含めて原価を把握したい企業にも適しています。
導入指導や帳票レイアウト作成代行などの支援メニューも用意されています。自社の管理方法に合わせて整備したい企業は、導入時のサポート内容も確認しておくとよいでしょう。
- 工事ごとの見積・実行予算を細かく管理したい企業
- 受発注から支払査定・入金管理まで一元化が必要な企業
- 作業日報や労務費を含めた原価把握で悩んでいる現場
- 現場利用や会計ソフト連携も含めて運用したい企業
レッツ原価管理Go2


- 見積から入金まで一連の業務を管理
- 必要な機能を選んで導入できる
- 自社様式の帳票作成に対応
- 出面・支払査定・会計連動も可能
- オンプレミス版とクラウド版を選択可能
| 対象規模(目安) | 10名未満〜100名程度(小規模〜中規模向け) |
|---|---|
| 対象工種 | 建設業全般(建築・土木・設備・電気・通信・内装・塗装など) |
| 提供形態 | インストール型/ネットワーク対応/クラウド版あり |
| 対応端末・OS | PC(Windows) |
| サポート体制 | 電話/FAX/メール/リモートサポート/訪問指導 |
レッツ原価管理Go2は、建設業の原価管理に関わる業務を幅広く管理できるソフトです。工事ごとの予算・原価・売上・入金状況を把握できるため、Excelや紙の管理で二重入力が発生している企業や、部門間で情報共有しにくい企業に向いています。
特徴的なのは、見積・原価管理・売上管理・発注・支払査定・会計連動などから必要な機能を選んで導入できる点です。自社の管理範囲や利用人数に合わせて構成を検討しやすく、顧客管理・資材管理・入金消込・JV管理などのアドオンにも対応しています。
スタンドアロン版・ネットワーク版に加え、サーバー利用料や保守サービスを含むクラウド版も用意されているため、導入時は利用形態やユーザー数、必要機能を確認しておくとよいでしょう。
- 必要な機能だけを選んで導入したい現場
- 自社様式の帳票を活かした運用が必要
- 出面管理や支払査定まで含めて管理したい企業
IBEX原価管理・工事台帳


- 幅広い業種の個別原価管理に対応
- 工事台帳や原価明細表などの管理資料を作成
- JDL IBEX出納帳・会計との連携に対応
| 対象規模(目安) | 1名〜小規模向け |
|---|---|
| 対象工種 | 建設・土木 など |
| 提供形態 | インストール型ソフト/パッケージ版 |
| 対応端末・OS | PC(Windows) |
| サポート体制 | メール/Webサポートセンター/Webセミナー/学習用サンプル ※操作問い合わせは有償 |
JDL IBEX原価管理・工事台帳は、工事やプロジェクトごとの原価・利益を管理できる原価管理ソフトです。建設・土木業の工事別原価管理だけでなく、製造業やサービス業のプロジェクト別原価管理にも対応しており、幅広い業種で利用できます。
取引内容を入力することで、工事台帳、工事別原価明細表、工事管理月報などの管理資料を作成できます。工事ごとの利益、請求・入金状況、予算と実績の差を確認したい場合に役立つでしょう。
ただし、複数台のPCでデータ共有して処理することはできないため、複数拠点・複数担当者で同時利用したい企業は、運用方法を事前に確認しておく必要があります。
- 工事別・プロジェクト別に原価と利益を管理したい企業
- 工事台帳や原価明細表などの管理資料を作成したい
- 複数人同時利用よりも、シンプルな個別原価管理を重視する企業
AnyONE


- 工務店向けに原価・収支を一元管理
- 見積明細から実行予算・発注へ連動
- 発注内容と業者請求の突き合わせに対応
- 工事別の収支や利益を確認できる
| 対象規模(目安) | 〜50名程度(個人工務店〜中規模工務店向け) |
|---|---|
| 対象工種 | 建築・リフォーム・電気工事・設備工事など |
| 提供形態 | クラウドサーバ利用型/Windows専用ソフト |
| 対応端末・OS | PC(Windows) |
| サポート体制 | 電話/メール/FAX/リモートサポート |
AnyONEは、工務店・リフォーム会社向けに開発された業務管理システムです。工事台帳、見積、実行予算、発注、支払、請求、入金管理まで幅広く対応しており、工事ごとの原価や収支をまとめて管理できます。
原価管理の面では、見積明細に原価単価や原価額を登録し、その内容を実行予算や発注入力に活用できる点が特徴です。発注後は、業者から届いた請求内容と発注内容を突き合わせながら支払管理を行えるため、実際の発注・支払状況まで含めて確認できます。
一方で、会計ソフト連携は基本機能ではありません。カスタマイズで対応した実績はあるため、既存の会計システムと連携したい場合は、事前に対応可否や費用を確認しておくとよいでしょう。
- 工事台帳と原価管理をまとめて整えたい工務店
- 見積から実行予算、発注まで連動させたい
- 業者請求と発注内容の突き合わせが必要な企業
- 工事別の収支や利益を把握しづらいと感じている
ガリバーX・匠


- 工種3階層+費目・細目で原価管理
- 工事別の原価見通しや期末収支予想に対応
- 建設業会計・JV管理にも対応
| 対象規模(目安) | 5〜50名規模(小規模〜中小規模向け) |
|---|---|
| 対象工種 | 建設・工事業全般(建築・土木・電気・水道・ガス・空調・内装・プラント・塗装など) |
| 提供形態 | クラウド型ERP/サブスクリプション |
| 対応端末・OS | PC(Windows)/ブラウザ(Edge・Chrome・Safari)/Mac・iPad対応 |
| サポート体制 | 電話/メール/リモートサポート/導入時の操作説明 |
ガリバーX・匠は、小規模〜中小規模の建設・工事業向けに提供されているクラウドERPサービスです。原価管理を中心に、営業管理、購買管理、支払管理、請求入金、財務会計、JV管理などを一元管理できる点が特徴です。
工事原価管理では、工種別・費目別の1階層から、工種3階層+費目+細目の5階層まで対応しています。現場担当者が工事ごとの今後発生見込みを登録することで、原価見通しや期末時点の収支予想も確認できます。
また、予算明細を発注明細へ引用できるほか、支払金額の集計、支払明細書の発行、FBデータ作成、工事単位での入金管理にも対応しています。原価だけを単独で管理するのではなく、発注・支払・請求入金・会計まで含めて工事別の収支を把握したい企業に向いています。
- 工種・費目・細目まで細かく原価を管理したい企業
- 工事ごとの原価見通しや期末収支を早めに確認したい
- 発注・支払・請求入金まで含めて収支を管理したい現場
- 建設業会計やJV管理への対応が必要な工事業者
REVIEW-Ⅲ


- 材料仕入データの自動取込に対応
- 請求・入金状況を工事別に確認可能
- 50票以上の原価帳票を標準搭載
| 対象規模(目安) | 10名〜数百名規模(中小企業〜大企業向け) |
|---|---|
| 対象工種 | 建築・土木・設備・電気・管工事・解体・産廃・塗装工事など |
| 提供形態 | インストール型/ネットワーク版/クラウド版 |
| 対応端末・OS | PC(Windows)/一部機能でスマートフォン対応 |
| サポート体制 | 電話/メール/FAX/リモート保守 |
REVIEW-Ⅲは、見積段階から工事完了後の請求・入金、原価管理までを一元的に管理できる、建設業向けの原価管理システムです。工事ごとの実行予算と発生原価を、工種別・要素別・明細別に対比できるため、現場ごとの利益状況を細かく確認したい企業に向いています。
材料仕入データの自動取込に対応しており、電気工事業や管工事業など、材料明細が多い業種では入力作業の削減に役立ちます。また、請求入力データをもとに、得意先別の締日に合わせた請求書を一括作成できます。工事別の請求・入金状況も確認しやすいため、小口工事が多く、請求漏れや回収漏れを防ぎたい企業にも役立ちます。
導入費用は業務範囲や利用環境によって変わり、スタンドアロン版・ネットワーク版・クラウド版などの選択肢があります。
- 材料仕入の入力作業に時間がかかっている企業
- 請求漏れ・回収漏れを工事別に防ぎたい
- 実行予算と原価を細かく対比したい現場
- 本社・支社の工事データを一元管理したい企業
工事原価管理システム一覧比較表
![]() ![]() サクミル | ![]() ![]() KAKUSA | ![]() ![]() ANDPAD | どっと原価3 | ![]() ![]() BUILDY NOTE | ![]() ![]() 使えるくらうど工事台帳V3 | ![]() ![]() Anymore | ![]() ![]() 注文分譲クラウドDX | ![]() ![]() 工事原価Pro | ![]() ![]() レッツ原価管理Go2 | IBEX原価管理・工事台帳 | ![]() ![]() AnyONE | ![]() ![]() ガリバーX・匠 | ![]() ![]() REVIEW-Ⅲ | |
| 月額料金 | 9,800円/30ID | 要問い合わせ | 要問い合わせ(プランによる) | 13,000円~ | 要問い合わせ | 要問い合わせ | 15,000円~ | 要問い合わせ | オンプレミス版・3,750円~ 別途、製品代金 クラウド版・14,300円~ | 2,750円~ 別途、製品代金 | 要問い合わせ 別途・製品代金 | 要問い合わせ | 要問い合わせ | 保守費用:5,000円~15,000円/月 |
| 初期費用 | 0円 | 要問い合わせ | 要問い合わせ | 0円~ ※NEOは850,000円~ | 要問い合わせ | 要問い合わせ | 0円 | 要問い合わせ | 要問い合わせ オンプレミス版製品価格300,000円~ | 製品価格660,000円~ | 製品価格38,000円(税抜) | 要問い合わせ | 要問い合わせ | 700,000円~ |
| トライアル/デモ | ◯(2ヶ月間) | ◯ | ◯(個別デモ会) | ◯(無料デモ・体験利用あり) | ◯(デモあり/最長6ヶ月) | ◯ | ◯(1ヶ月間) | △(デモ利用) | ◯ | ◯ | 要問い合わせ | ◯(2週間) | ◯(デモ) | 要問い合わせ |
| 課金形式(ID/現場/案件など) | ID | ライセンス・オプション | プラン・オプション | ライセンス課金+オプション | ID | システム構成・ご利用人数 | ID | ID | ユーザーライセンス数 | 製品価格・年間保守料金 | 要問い合わせ | 要問い合わせ | サブスクリプション/ユーザー数・選択システム構成による | 買い切り型+保守費用/スタンドアロン版・ネットワーク版 |
| 特記事項 | – | – | – | どっと原価3ライトは月額13,000円〜、スタンダードは月額23,000円〜。どっと原価NEOは買い切り+年額保守。会計連動・支払管理・日報管理などはオプション追加可 | プラン3種類あり DXプラン/施工管理プラン/原価管理・受発注プラン | – | ・月額はユーザー数により変動 | ・現場Plus・アーキトレンドZEROと連携可能 | オンプレミス版・年間保守サービス 45,000円~ クラウドタイプ版・年間利用料171,600円~ | 年間保守料金33,000円~ | 有償バージョンアップあり | – | ライセンスは5〜50ユーザー。カスタマイズ不可 | 買い切り型(70万円〜)+保守 買い切り型/保守5,000円〜 |
| 工事台帳作成・管理 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | △ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
| 原価管理 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | △ 施工管理プランは不可 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
| 収支管理 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
| 見積連動 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | △ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
| 請求管理 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
| 追加・変更工事管理 | – | – | ◯ | △ | ◯ | – | ◯ | ◯ | ◯ | – | – | – | – | △ |
| 見積ソフト連携 | – | – | ◯ | △ ※Excel見積読込は可。外部見積ソフト連携は要問合 | – | ◯ | – | ◯ (アーキトレンドZEROと連携) | – | △ | – | ◯ | △ 外部見積ソフト連携は要問合 | – |
| 会計ソフト連携 | – | – | ◯ | ◯ ※会計連動オプションあり | ◯ | ◯ | ◯ | △ | ◯ | ◯ | ◯ | △ カスタマイズでの対応実績あり | ◯ | 要問い合わせ |
| 工事別収支レポート | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | – | – | – | ◯ | △ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
| ダッシュボード | ◯ | – | ◯ | △ | – | – | ◯ | ◯ | – | – | – | – | – | △ |
| モバイル対応 | ◯ | ◯ | ◯ | △ ※+Bizシリーズで一部スマホ対応 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | – | – | – | ◯ | △ | △ |
| 電子帳簿保存法対応 | – | – | ◯ | ◯ | ◯ | – | – | ◯ | – | △ | – | △ | ◯ | ◯ |
万一、比較表に不正確な点がある場合には、お手数ですが現場TECH編集部までお問い合わせお願い致します。
無料テンプレートやフリーソフトと工事原価管理システムの違い
Excelや無料テンプレートでも工事原価管理はできます。しかし、案件数や担当者が増えると、入力や集計、情報共有に限界を感じるケースも少なくありません。
ここでは、Excel・無料テンプレートと工事原価管理システムの違いを解説します。
| Excel・無料テンプレート | 工事原価管理システム |
|---|---|
| 初期費用を抑えられる | 導入コストはかかる |
| 手軽に始められる | 初期設定が必要 |
| 手入力・集計が中心 | 自動集計・リアルタイム反映 |
| 情報共有は手動 | クラウドでリアルタイム共有 |
| 案件増加で管理が煩雑 | 案件が増えても管理しやすい |
工事原価管理システムへの乗り換えを検討すべきタイミング
以下のような状況に当てはまる場合は、工事原価管理システムを導入することで、入力・集計作業の削減や情報共有の効率化などの効果を期待できます。
- 案件数が増え、Excelファイルが複数に分かれている
- 利益や粗利をリアルタイムで把握できていない
- 現場と事務所で情報共有がスムーズにできていない
- 転記や集計に多くの時間がかかっている
- 見積・発注・請求を個別のツールで管理している
工事が数件程度であれば、Excelや無料テンプレートで十分なケースもあります。一方で、案件数や担当者が増えて管理が煩雑になってきたら、工事原価管理システムを検討するタイミングです。
工事原価管理システム導入時のよくある質問
- Excelでも工事原価管理はできる?
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はい、可能です。案件数が少ないうちは、Excelや工事台帳テンプレートでも運用できます。ただし、案件数や担当者が増えると、転記や集計、情報共有に手間がかかりやすくなります。リアルタイムで利益を把握したい場合や、複数人で運用する場合は、工事原価管理システムの導入がおすすめです。
- 小規模の建設会社でも工事原価管理システムは必要?
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必要なケースは多くあります。近年は月額1万円前後から利用できる製品も増えており、10~30名程度の建設会社でも導入しやすくなっています。Excel管理の手間や入力ミスが課題であれば、十分に導入効果を期待できます。
- 工事原価管理システムと施工管理アプリの違いは?
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工事原価管理システムは、実行予算や工事台帳、利益管理など、お金の管理を中心とした製品です。一方、施工管理アプリは工程管理や写真管理、情報共有など現場業務の効率化を目的としています。最近では、原価管理機能を備えたオールインワン型の施工管理アプリも増えています。
- 会計ソフトと連携できる?
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製品によって異なります。会計ソフトとの連携に対応している製品もあれば、CSV出力による取り込みを前提としている製品もあります。会計業務まで効率化したい場合は、比較表の「会計ソフト連携」や製品詳細を確認して選ぶのがおすすめです。
- クラウド型とオンプレミス型はどちらがおすすめ?
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近年は、インターネット環境があれば利用できるクラウド型を選ぶ企業が増えています。サーバーの管理やバージョンアップが不要で、現場・事務所・外出先から同じ情報を確認しやすい点がメリットです。
一方、既存システムとの連携や社内サーバーでの運用が必要な企業では、オンプレミス型が適している場合もあります。
まとめ
工事原価管理システムは、工事ごとの利益や粗利をリアルタイムで把握し、見積・実行予算・発注・請求までの業務を効率化できるシステムです。
製品によって特徴は大きく異なるため、以下の2点を意識して選ぶことが重要です。
- 原価管理を中心に行いたいのか、それとも案件・工事全体を一元管理したいのか
- 自社の規模や運用体制に合った製品か
おすすめ製品・比較表・ポジショニングマップを参考に、自社に合った製品を選んでみてください。
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