工務店の集客方法・施策12選【保存版】効果的に売上を伸ばす集客のコツ

工務店の集客方法・施策12選【保存版】効果的に売上を伸ばす集客のコツ

「SNSを毎日更新しているのに、問い合わせにつながらない…」「広告費をかけても、なかなか成約に結びつかない…」

多くの工務店が集客の壁に直面しています。

その原因の多くは、手法そのものではなく、見込み客の検討段階(フェーズ)と施策が噛み合っていないことにあります。

注文住宅は検討期間が長く、信頼の積み重ねが欠かせない商材です。単発の集客施策ではなく、認知 → 問い合わせ → 商談 → 引き渡し後までを一連の流れとして設計する必要があります。

本記事では、工務店集客を4つのフェーズに分解したうえで、各段階で実践すべき集客施策12選と、売上につなげるための考え方を解説します。

目次

まず押さえたい、工務店集客の4つの基本フェーズ

工務店の集客は、単に問い合わせ数を増やすことがゴールではありません。高額かつ検討期間が長い注文住宅だからこそ、見込み客の温度感に合わせた段階的なアプローチが必要です。

ここでは、認知から成約、さらに紹介につなげるための、工務店集客に欠かせない4つの基本フェーズを解説します。

フェーズ1:認知拡大・信頼の獲得

集客の第一歩は、自社の存在を知ってもらうことです。ただし、「知ってもらうだけ」では意味がありません。

現在のユーザーは、会社を知った瞬間に「この工務店は信頼できるか?」を無意識に判断しています。特に工務店は、大手ハウスメーカーのようなブランド力が最初からあるわけではありません。だからこそ、Instagramやブログを活用し、施工事例の背景や家づくりに対する想いや現場で働く職人の姿といった、人となりが伝わる情報発信が信頼獲得への近道になります。

また、オンライン施策だけでなく、地域イベントやマルシェへの出展など、オフラインでの接点づくりも非常に有効です。

売り込みではなく、気軽に話せる場で顔を合わせる機会を増やすことで、地域での認知と安心感を着実に積み上げられます。

現場TECH編集部

このフェーズで十分な信頼を築けていなければ、どれだけ資料請求や相談導線を整えても、「気になるけれど、問い合わせまではしない」状態で離脱されてしまいます。認知と同時に信頼を積み上げることが重要となります。

フェーズ2:問い合わせの獲得

次は、資料請求や完成見学会、家づくり相談など、実際に接点を持つフェーズです。

ここで重要なのは、ユーザーの心理的ハードルをいかに下げられるか、という点。

問い合わせをためらう人は、「連絡したら、しつこく営業されそう」「断りづらくなったら嫌だな」と感じています。

だからこそ、工務店側は、“まずは気軽に相談して大丈夫”という姿勢を、見える形で示すことが大切です。

LINEで質問できる窓口を用意したり、「強引な営業は一切しません」と正直に伝えるだけでも、問い合わせのハードルはぐっと下がります。

フェーズ3:商談〜契約(成約)

商談では、無理に売ろうとしない姿勢が、結果的に選ばれます。家づくりを一緒に整理していくパートナーの立ち位置を意識する方が良いでしょう。

他社と比較することを前提にし、分からない点や迷っている部分を、遠慮なく話してもらう。その空気感をつくれるかどうかで、信頼の深さは大きく変わります。

また、小規模の工務店が大手と差をつけられるのは、提案のスピードと柔軟さです。施主の頭の中にある曖昧なイメージをくみ取り、現実的なプランとして早く形にする。

この対応ができると、「一番、私たちの話を聞いてくれた」という評価につながり、自然と契約に近づきます。

フェーズ4:アフター対応・紹介の創出

引き渡しが終わっても、集客は終わりではありません。むしろ、ここからが最も強力な集客フェーズです。

丁寧なアフターフォローによって満足度が高まると、施主自身がSNSや口コミで工務店を紹介してくれる存在になります。現代において最も信頼される集客手法は、企業による広告ではなく、実体験に基づく本音での紹介です。

満足した施主は、工務店にとって最高の営業マンになってくれます。

工務店の集客方法12選!4つのフェーズを踏まえた実践施策

それでは、具体的にどのようなアクションを起こすべきなのでしょうか。前セクションで解説したフェーズごとに、以下で12本の施策をご紹介します。

4つの基本フェーズのおさらい
  • 認知拡大・信頼の獲得
  • 問い合わせの獲得
  • 商談〜契約(成約)
  • アフター対応・紹介の創出

①「認知拡大・信頼の獲得」フェーズにおける集客施策

①-1. Instagram(施工事例・ルームツアー)

工務店集客において、今や欠かせないのがInstagram。綺麗な写真はもちろんですが、最近は「ルームツアー動画(リール)」の反応が良い傾向にあります。

ルームツアー動画は家の間取りを辿りやすく、部屋の広さなどもリアルに感じられるため、写真よりも理想の家づくりへのイメージが膨らみやすくなります。インプレッション数の増加も期待できるため、モデルハウスや完成事例などは、積極的に動画でも残すようにしましょう。

ポイント

自社のアカウントで発信するだけでなく、施主に「#(社名)」でタグ付け投稿してもらう仕掛けを作るのおすすめ。第三者である施主の投稿は、どんな広告よりも高い信頼を得られます。


①-2. 検索エンジン対策(SEO)

家づくりを検討している人は、SNSだけでなく、GoogleやYahooといったネット検索でも情報を集めています。

ただし、実際に見られるのは、ほぼ検索結果の1ページ目だけです。

工務店のサイトでやるべきことはシンプルで、探している人に、見つけてもらう記事を書くことです。

たとえば、
地域名+注文住宅
地域名+工務店
といったキーワードは、検討が進んだ見込み客に届きやすく、集客と相性が良い傾向があります。

最近は、AIの回答に引用されるケースも増えています。専門家としての経験や具体例をしっかり書いておくことで、検索でも、AI経由でも見つけてもらいやすくなります。

ポイント

単なる日記や施工事例の紹介だけでなく、住宅ローンの考え方や、ハウスメーカーとの違いなど、家づくりで迷いやすいポイントをテーマにするのがおすすめ。検討段階のユーザーの悩みに寄り添った記事を意識しましょう。


①-3. Googleビジネスプロフィールの登録

家づくりを検討している人の中には、工務店名を検索したあと、Googleマップで所在地や雰囲気を確認する人もいます。

信頼を落とさないために、Googleマップ上の情報整備(Googleビジネスプロフィールの登録)はしておきましょう。

情報が古かったり、写真がほとんどなかったりすると、不安を与えてしまうことがあります。「実在して、ちゃんと活動している工務店」だと分かる状態を整えておきましょう。

例)

  • 会社情報は最新にしておく
  • 施工や現場の雰囲気が伝わる写真を載せておく
  • 口コミに丁寧に対応する
現場TECH編集部

ただし、「必ず上位表示できます」「口コミを増やします」といった営業には要注意。Googleマップは距離や検索条件など複数要素で順位が決まります。対策すれば確実に順位が上がるものではありません。過度な期待を煽る業者には注意が必要です。


①-4. Web広告(リスティング・ディスプレイ)

短期間で反応を取りたいなら、Web広告は有効です。SEOと違い、出した瞬間から見込み客に届くのが最大の特徴です。

代表的なのは、検索結果に出るリスティング広告と、画像で表示されるディスプレイ広告の2つ。

リスティング広告
ディスプレイ広告

リスティング広告は、すでに家づくりを本気で考えている層に届きやすく、タイミングが合えば問い合わせにつながりやすい一方、キーワード選びを間違えると、広告費だけが膨らみがちです。

ディスプレイ広告は、今すぐではないものの、将来的に検討する層への認知づくり向け。外観写真や施工事例など、視覚的な強みがある工務店と相性があります。

現場TECH編集部

Web広告は万能ではありません。上手くターゲットを絞り、効率よく配信できれば、事業を一気に伸ばすきっかけになりますが、雑に配信すると、一番お金が溶けやすい施策でもあります。以下の記事では、WEB広告についてより詳しく解説しています。
【建設・建築業者向け】WEB広告施策の基本とメリデメ、その他WEBマーケ手法・施策まで解説

②「問い合わせの獲得」フェーズにおける集客施策

②-1. LP最適化(CTA・導線設計)

LP(ランディングページ)は、問い合わせ前の最後の判断材料になります。集客できていても、ここで不安が残ると行動されません。

注文住宅は、いきなり問い合わせることに抵抗を感じる人がほとんどです。LPでは、機能やメリットを並べる前に、この工務店に相談すると、どんな暮らしが実現できそうかを最初に伝えましょう。

ポイント
  • ファーストビューで「どんな暮らしが実現できるか」を一言で示す
  • その根拠として、施工事例/施主の声/実績をすぐ下に置く
  • CTAは「無料相談」だけに寄せず、軽い入口(事例集・LINE相談など)も用意する

②-2. 資料請求やモデルハウス予約導線の最適化

資料請求や予約の導線は、ユーザーが迷わず進めるよう、適切に用意しておくことが前提です。

そのうえで、フォームなど情報入力時には、ストレスを感じさせない設計を意識しましょう。

フォーム項目は基本的に増えれば増えるほど離脱につながってしまいます。詳細なヒアリングや説明は、問い合わせ後のやり取りの中で十分に補うことができます。


②-3. 口コミ・紹介キャンペーン

OB施主からの紹介は、工務店集客において最も成約率が高い施策の一つです。すでに信頼関係が構築された状態で問い合わせを得られるため、商談もスムーズに進みやすくなります。

ただし、紹介は自然に発生するのを任せるだけでは安定しません。意図的に「紹介が生まれやすい仕組み」を設計することが重要です。

ポイント
  • 紹介時の流れ(誰が・何を・どこに連絡するか)を分かりやすくしておく
  • 紹介後は、紹介者・紹介された側の双方にきちんとフォローを入れる
  • 引き渡し後も、点検や連絡を通じて関係が途切れない状態をつくる

③「商談〜契約フェーズ」における集客施策

③-1. オンライン相談(Zoom・LINE)

最初の接点としては、オンライン相談のほうが合うケースも少なくありません。

共働き世帯や子育て中の家庭、県外からの移住検討者にとって、来店は負担になります。オンライン相談があることで、まだ来店するほどではない検討段階のユーザーとも接点を持つことができます。

この段階で話せる場があるかどうかは、他社との比較においても差になりやすいポイントです。

③-2. 施工事例冊子・プラン提案

施行事例をまとめた冊子は、特に初回商談の際、自社が得意とする雰囲気を知ってもらうのに役立ちます。写真だけでなく、施行事例に対する思いやこだわりポイントも盛り込んでおきましょう。

プランは、商談を重ねるごとに何度もブラッシュアップされるものです。他社と並行してプランを出していることが多いため、プラン提案は極力早めに行うことで誠実さと柔軟性をアピールできます。

ポイント
  • 施主が保存しているInstagram等の投稿のイメージに近い施工事例を冊子から選び、具体的な暮らしをイメージさせる
  • SNSなどのデジタル情報と紙の施工事例冊子を組み合わせて提案する

③-3. 顧客管理(CRM)による追客強化

注文住宅は、検討期間が長くなりがちで、家を建てたいと思ってから建築会社との契約までの期間は4〜6カ月が多いとされています。参照:「注文住宅の準備期間はどれくらい?住宅が完成するまでの期間や入居までのToDo、スケジュールを紹介」

この間、何の接点も持たずにいると、最終的に選択肢から外れてしまうリスクがあります。商談後の「追客」は集客の一部として捉える必要があります。

追客には、CRM(顧客管理ツール)を活用することで、検討段階に応じた適切な情報提供が可能になります。

ポイント
  • 検討段階に合わせて、情報の出し方を変える
  • 売り込みではなく、判断材料になる情報を送る
  • 間を空けすぎず、でも追いすぎない

長期的な関係性を築くことで、「やっぱりこの工務店に相談しよう」と思い出してもらえる存在になります。

現場TECH編集部

現場TECHでは、工務店など建築事業者が活用可能な顧客管理システムを調査・比較しています。CRMツールの導入を検討している方はぜひ参考にしてください。
建築業向け顧客管理システム14選

④「アフター対応・紹介の創出」フェーズにおける集客施策

④-1. 定期点検のルーティン化

引き渡し後の対応は、施主が工務店をどう評価するかを決定づける重要なフェーズです。ここでの体験が、口コミや紹介につながるかどうかを大きく左右します。

定期点検をルーティン化し、工務店側から主体的に連絡を入れることで、「建てた後も気にかけてくれている」という安心感を与えることができます。

ポイント
  • 点検時期をリマインドする仕組みを作る
  • 不具合対応はスピード重視で行う

④-2. OB顧客コミュニティ・紹介制度

OB施主との関係性は、工務店にとって最大の資産です。満足度の高い施主は、自然と工務店の魅力を周囲に伝えてくれます。

しかし、ただ待っているだけでは紹介は生まれにくいため、意図的に「つながり続ける仕組み」を用意することが重要です。感謝祭や完成後イベント、OB施主限定の交流会などを通じて、工務店との接点を保ち続けましょう。

ポイント
  • OB施主同士が交流できるイベントを定期開催する
  • 紹介制度の内容をわかりやすく伝える
  • 「この工務店のファンでいること」が誇らしくなる体験を提供する

施主がファンになれば、集客は広告に頼らなくても自然と回り始めます。ファンになってもらうには、信頼性と誠実さ、丁寧な対応が必須です。「顧客をどれだけ大事にしているか」で、工務店の集客は左右されます。

効果的に売上を伸ばす工務店集客のポイント・コツ

ここでは、多くの工務店が陥りがちな罠を避け、売上を伸ばすための3つの重要ポイントを解説します。

「要望の裏」を引き出す、丁寧なヒアリングを心がける

多くの施主は、自分たちがどのような暮らしを本当に望んでいるのかを、明確な言葉にできていません。「広いリビングがほしい」「収納を多くしたい」といった要望も、あくまで表面的なものに過ぎない場合がほとんどです。

重要なのは、その要望が生まれた背景にある生活スタイルや価値観を丁寧に引き出すことです。どのような時間を家で過ごしたいのか、どんな家族関係を築きたいのかといった部分まで踏み込んで話を聞くことで、施主自身も気づいていなかった理想の暮らしが見えてきます。

プロの視点でその想いを言語化し、形にして提案できたとき、施主は「この人たちは本当に私たちのことを考えてくれている」と感じます。この経験こそが、数ある工務店の中から選ばれる最大の理由になります。

期待を超えるスピードで対応する

注文住宅を検討している施主は、常に複数の会社を比較しています。その中で、対応の速さは想像以上に強い印象を残します。問い合わせへの返信が早い、質問に対してすぐにリアクションがある、それだけで「信頼できそうな会社」という評価につながります。

大手ハウスメーカーでは、社内の確認や承認フローの関係で、どうしても対応に時間がかかる場面が出てきます。一方で、工務店は意思決定のスピードが早く、柔軟な対応が可能です。

完璧な回答を用意することよりも、「すぐに向き合ってくれる姿勢」を見せることが重要です。初期段階でのスピード感ある対応は、施主の中で他社比較を打ち切り、「この工務店と進めたい」という気持ちを後押しします。

OB施主との関係性を大切にする

集客というと、新しい広告施策や発信方法に目が向きがちですが、実は最も強力なコンテンツはすでに手元にあります。それは、実際に家を建てたOB施主です。

企業が発信する情報よりも、実体験に基づいた施主の声のほうが、検討者にとってははるかに信頼できます。住んでみて良かった点だけでなく、後悔した点や改善したいと感じた部分まで含めて共有されることで、検討者はリアルな判断ができるようになります。

引き渡し後も誠実に向き合い続けている姿勢を見せることは、「建てた後も放置しない工務店」であることの何よりの証明です。この透明性こそが、大手には真似できない工務店ならではの集客力になります。

まとめ

工務店集客で成果を分けるのは、施策の多さではなく、フェーズに合った打ち手を選べているかです。

注文住宅は検討期間が長く、認知から問い合わせ、商談、引き渡し後までが一本の流れでつながっています。どこか一部だけを強化しても、全体が設計されていなければ成果にはつながりません。

本記事で紹介した12の施策は、即効性を狙うものでも、流行りを追うものでもありません。信頼を積み上げ、検討から選定までを支えるための現実的な選択肢です。

まずは、自社が弱くなっているフェーズを見極め、そこから一つずつ整えていく。その積み重ねが、広告に依存しない、安定した集客につながります。

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著者情報

施工管理業務の効率化や建設DX・ペーパーレス化を中心に、建設業における業務改善やデジタル活用について、調査・整理・解説を行っています。国土交通省の公開資料を参照し、制度背景と現場実務のズレが生じやすいポイントを、実務目線で噛み砕いて解説しています。

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