修繕管理システムおすすめ8選を比較|機能・料金・選び方を解説

修繕管理システムおすすめ8選を比較|機能・料金・選び方を解説

建物や設備の修繕管理では、不具合の発生状況や対応履歴、点検記録、写真・図面など、さまざまな情報を継続して管理する必要があります。

本記事では、修繕履歴や設備台帳、点検、長期修繕計画などに対応する修繕管理システム8製品を比較。建物オーナー・管理会社向けから、修繕・改修工事を行う施工会社向けまで、それぞれの特徴や料金、選び方を紹介します。

目次

修繕管理システムおすすめTOP3

修繕管理システムを選ぶ際には、不具合や修繕案件の管理だけでなく、設備台帳や点検、写真・図面、修繕履歴など、自社で管理したい業務に対応しているかを確認することが重要です。また、建物・設備を管理する側と、実際に修繕工事を行う施工会社では、必要な機能も異なります。

ここでは数ある修繕管理システムの中から、用途や特徴の異なるおすすめ3製品をピックアップしました。まずは以下の3製品から、自社の管理業務に合うものを比較してみてください。

ビルカンサクミルANDPAD BM

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小~中規模 建物管理・ビルメンテナンス会社向け小規模(~30名程度) 修繕・改修工事を行う施工会社向け中堅〜大規模 工場・店舗・ビルなど複数施設の設備保全を行う企業向け
おすすめポイント
図面から修繕箇所・過去の対応履歴をすぐ確認。「いつ・どこを・どう直したか」を見える化
おすすめポイント
月額9,800円〜で全機能利用可能。 修繕案件の管理から見積・原価・請求までカバー
おすすめポイント
点検・不具合・修繕履歴を設備ごとに一元管理。蓄積したデータを予防保全にも活用
こんな機能に対応
図面・設備管理
不具合・修繕履歴管理
案件・進捗管理
AI検針・報告書作成
こんな機能に対応
案件・進捗管理
写真・図面管理
見積・請求管理
実行予算・原価管理
こんな機能に対応
施設・設備台帳管理
不具合・修繕管理
点検計画・点検報告
修繕履歴・予防保全
料金・トライアル
料金:要問い合わせ
デモ利用あり
料金・トライアル
初期費用:0円
月額料金:9,800円〜
2か月間の無料体験あり
料金・トライアル
料金:要問い合わせ
個別デモあり
資料を無料ダウンロード資料を無料ダウンロード資料を無料ダウンロード

修繕管理システムおすすめ8選を比較

◾️修繕管理システム一覧比較表

スクロールできます
項目
ビルカン

サクミル

ANDPAD BM

KANNA

ArcLib

F@cile_Site

管理ロイド

FM-Integration
月額料金要問い合わせ
棟数に応じて個別提示
9,800円/20ID要問い合わせ0円~
プランにより変動
要問い合わせ要問い合わせ要問い合わせ要問い合わせ
初期費用要問い合わせ0円要問い合わせ0円要問い合わせ要問い合わせ要問い合わせ要問い合わせ
トライアル/デモ◯
デモ版のトライアル利用あり
◯
2ヶ月間
◯
個別デモあり
無料トライアルなし
◯
14日間無料トライアル
要問い合わせ要問い合わせ◯
2ヶ月・最大2物件
◯
Web会議での製品紹介・デモ
課金形式ビルの棟数に応じた課金
詳細は要問い合わせ
21ID以上は別途見積もり初期費用+月額費用+オプション費用
契約期間:1年
3プラン制
初期費用:0円
法人向け月額課金型クラウドサービスSalesforce基盤
個別見積もり
要問い合わせ要問い合わせ
特記事項––アカウント数による機能制限なし。1年契約・途中解約時の返金なし。初期・サポート費用0円。他社アカウント無制限、自社10件〜。––––
不具合・修繕案件管理◯
図面上で履歴管理
△
案件管理で代替
◯△
案件管理で代替
◯◯◯
チケット管理
◯
対応ステータス管理◯◯◯◯◯△
工事管理で対応
◯◯
施設・設備台帳管理◯△
案件管理で代替
◯
設備カルテ
△
案件管理で代替
◯◯◯
銘板AI対応
◯
写真管理◯
図面に紐付け
◯◯◯◯−△
報告書等へ反映
△
台帳に紐付け
図面・資料管理◯◯◯◯◯−−◯
BIM対応
修繕業者管理◯△
協力会社管理
△
協力会社と共有
△
協力会社と共有
△
協力会社と共有
−−△
協力会社と共有
報告書作成◯◯◯◯◯
日報・月報等
◯◯◯
長期修繕計画△
履歴・分析
−△
履歴・予防保全
−◯◯−◯
点検・保守管理◯△
案件管理で対応
◯△
帳票等で記録
◯◯◯
AI検針対応
◯
見積・費用管理−◯△
別製品で対応
△
予実管理のみ
△
見積書出力
△
工事費用管理
−◯
※各サービスの公式情報をもとに作成していますが、実際の提供機能や料金は契約内容・プランなどによって異なる場合があります。最新情報は各サービスの公式サイトをご確認ください。掲載内容に誤りがございましたら、お手数ですがお問い合わせよりご連絡ください。
製品選定時のポイント

「誰が使うか」で選ぶ
修繕管理システムは、利用する立場によって必要な機能が異なります。

建物オーナー・AM/PM
→ 修繕履歴・中長期修繕計画・建物情報を重視

BM・設備管理担当者
→ 設備台帳・点検・不具合対応・予防保全を重視

修繕・改修工事を行う施工会社
→ 案件管理・写真・図面・見積・原価・請求を重視

現場TECH編集部

次項からおすすめ製品を紹介します。各製品がどの立場に向いているかも整理しているので、自社の立場と管理したい業務に合ったシステムを選びましょう。

ビルカン

ビルカン
画像出典:ビルカン公式
  • 建物管理会社・ビルメンテナンス会社向け
  • 図面から「どこを・いつ・どう直したか」を追える
  • AI検針や報告書作成など、日常の建物管理業務にも対応
主な対象建物管理会社・ビルメンテナンス会社
主な機能修繕履歴、図面管理、案件進捗、報告書、AI検針など
対応端末PC・スマートフォン
初期費用要問い合わせ
月額料金要問い合わせ
無料体験・デモデモあり
◯メリット
  • 過去の修繕履歴を探す時間を減らせる
  • 担当者が変わっても、過去の不具合・対応内容を把握しやすい
  • 案件の対応状況をカレンダー・カンバンで確認できる
  • 現場からスマホで写真や報告書を登録できる
  • AI検針で読み間違いや転記ミスを減らせる
導入前に確認
  • ビル1棟あたりの保存容量は15GB。追加する場合は別途料金がかかる
  • 料金は非公開。導入規模によって変動するため問い合わせが必要
より詳しく(クリックで開く)

①図面から修繕箇所・履歴を確認

図面上に設備や不具合箇所を登録し、修繕履歴を紐づけて管理できます。「どこで、どんな不具合や修繕があったか」を場所から追えるのがビルカンの特徴です。

②AI検針でメーター数値を自動読み取り

スマホでメーターを撮影するだけで、AIが数値を読み取り、そのままビルカンに記録。手入力による読み間違いや転記ミスを減らせます。記録した数値は写真と一緒に保存され、PCからの確認やCSV出力にも対応しています。

ビルカンについてもっと詳しく知りたい方は、「ビルカン」の詳細解説記事もあわせてご覧ください。

サクミル

サクミル
画像出典:サクミル公式
  • 修繕・改修工事を行う施工会社向け
  • 案件情報に写真・図面・書類・見積書・請求書を紐づけ
  • スマホでの写真登録や作業日報入力に対応
主な対象修繕・改修工事を行う施工会社
主な機能案件進捗、写真管理、図面・書類管理、作業日報、見積・請求・原価管理など
対応端末PC・スマートフォン・タブレット
初期費用0円
月額料金9,800円/20ID
無料体験・デモ2ヶ月間無料
◯メリット
  • 現場写真を案件に紐づけて残せるため、修繕前後の状況を追いやすい
  • 写真台帳作成に対応しており、報告用の写真整理を効率化できる
  • 作業日報をスマホで入力でき、現場からの報告を集めやすい
  • 見積・請求情報を案件とあわせて確認でき、請求漏れを防ぎやすい
  • 現場住所からGoogleマップを開けるため、訪問先の確認がしやすい
導入前に確認
  • 月額9,800円〜で20アカウント込み。21アカウント以上は追加料金が発生する
  • 高度なカスタマイズや基幹システムとのAPI連携は事前確認が必要
より詳しく(クリックで開く)

①現場写真から報告書・写真台帳を作成

修繕現場で撮影した写真を案件ごとに保存し、ドラッグ&ドロップで報告書や写真台帳に配置できます。Excelに写真を取り込んで並べ替える作業を減らせるため、修繕前後の記録や作業報告を写真付きで残したい施工会社に適しています。

②案件詳細から現場住所を確認

サクミル案件詳細画面

案件詳細画面に登録した現場住所をクリックすると、Googleマップへ移動できます。修繕・改修工事の現場情報を案件ごとに整理し、職人や担当者が現地情報を確認しやすい点が特徴です。


ANDPAD BM

ANDPAD
画像出典:ANDPAD公式
  • 工場・店舗・ビルなど複数施設の設備保全を行う企業向け
  • 工場設備・店舗什器・ビル設備など、幅広い資産の保全・修繕管理に対応
  • ANDPAD施工管理と組み合わせ、同じ物件情報で新築・改修工事から維持管理まで運用可能
主な対象工場・店舗・ビルなど複数施設の設備保全を行う企業
主な機能設備台帳・修繕履歴管理、写真・動画付き不具合報告、点検チェックシート、修繕進捗管理、定期点検計画など
対応端末PC・スマートフォン・タブレット
初期費用要問い合わせ
月額料金要問い合わせ
無料体験・デモ個別デモあり
無料トライアルなし
◯メリット
  • 図面や修繕履歴を一か所に集約し、資料を探す時間を減らせる
  • 不具合の写真と緊急度を共有し、修繕の優先順位や業者手配の判断に役立てられる
  • 現場で入力した点検結果が自動集計され、紙から表計算ソフトへの転記が不要
  • 修繕の進捗を協力会社と共有し、確認連絡の手間や対応漏れを減らせる
  • 設備ごとの故障頻度や傾向を把握し、保全計画の見直しに活かせる
導入前に確認
  • 契約期間は1年間で、料金は個別見積もり
  • 点検入力・不具合報告のオフライン対応範囲は事前確認が必要
より詳しく(クリックで開く)

①施設・設備情報と修繕履歴をまとめて管理

ANDPAD BM 設備情報のカルテ化
画像出典:ANDPAD BM公式

図面・仕様書・設備台帳をクラウドに集約し、過去の修繕履歴を設備などの資産情報に自動で紐づけられます。工場や店舗の設備情報と対応履歴を、担当者ごとに分散させず共有したい企業に適しています。新築・改修工事の管理も同じアカウントで行えます。

②不具合を写真と緊急度で報告

ANDPAD BM 写真による不具合報告
画像出典:ANDPAD BM公式

スマホで撮影した不具合の写真に緊急度を添え、対象設備や点検内容と紐づけて報告できます。口頭では伝わりにくい破損状況も共有でき、修繕の優先順位や業者手配の判断に役立ちます。

KANNA

施工管理アプリKANNA
画像出典:KANNA公式
  • 大規模修繕工事会社・リフォーム会社・建物管理会社向け
  • 複数の修繕現場の進捗を案件一覧・ボード・カレンダーで横断的に管理
  • 協力会社のアカウント数は無制限で、外部業者が多い修繕工事にも対応
主な対象大規模修繕工事会社・リフォーム会社・建物管理会社
主な機能修繕工事の進捗管理、物件情報管理、写真・図面管理、案件別チャット・報告、写真台帳・帳票作成など
対応端末PC・スマートフォン・タブレット
初期費用0円
月額料金0円~
プランにより変動
無料体験・デモ14日間無料トライアル
◯メリット
  • 案件カレンダーで工事期間の重なりを把握し、複数現場の日程調整がしやすい
  • 写真付き報告で、現場を訪問せずに修繕工事の進捗を確認できる
  • 更新した図面・仕様書を関係者と共有し、古い資料を参照する行き違いを防げる
  • 修繕内容を協力会社へ一括共有し、個別の電話連絡や資料送付の手間を省ける
  • 写真への書き込みやコメントで、修繕箇所や注意点を具体的に伝えられる
導入前に確認
  • 対応する自社アカウント数はプランによって異なるため、利用人数に合う契約条件の確認が必要。他社アカウントは全プラン無制限
  • 写真・資料の保存容量はプランによって200GB〜1,000GB。修繕記録の保管量に応じて、容量と追加時の条件を確認する必要がある
より詳しく(クリックで開く)

①複数の修繕工事の予定・進捗をまとめて確認

KANNA案件カレンダー

案件カレンダーでは、複数の修繕工事の期間や進捗状況をまとめて確認できます。現場ごとの状況を同じ画面で把握できるため、複数物件の修繕工事を並行して管理する施工会社・建物管理会社の用途に適しています。

②修繕工事の図面・仕様書を関係者と共有

画像出典:KANNA公式

修繕工事の図面や仕様書を案件ごとにフォルダ分けして保管し、現場のスマートフォンやタブレットから確認できます。仕様変更時も更新した資料を協力会社と共有でき、個別のメール送付や紙の配布にかかる手間を減らせます。

ArcLib

ArcLib
引用元:ArcLib公式
  • 施設オーナー、公共施設を管理する自治体・受託管理会社向け
  • 物件・設備台帳を中心に、修繕履歴と関連資料を一元管理
  • PDF図面上に不具合箇所や作業記録を表示し、写真と合わせて確認
主な対象施設オーナー、公共施設を管理する自治体・受託管理会社
主な機能施設・設備台帳、修繕・不具合履歴、図面上の作業記録、写真付き報告書の自動作成、中長期修繕計画・費用シミュレーションなど
対応端末PC・スマートフォン・タブレット
初期費用要問い合わせ
月額料金要問い合わせ
無料体験・デモ要問い合わせ
◯メリット
  • 設備台帳から修繕履歴を検索でき、過去の対応を探す時間を短縮できる
  • 作業記録を共有でき、担当者が変わっても不具合・修繕の経緯を把握しやすい
  • 作業予定と実績を一覧で確認でき、未実施の点検や修繕を把握できる
  • 図面上で修繕箇所を示せるため、管理会社とオーナー間で場所の認識を共有可能
  • 電波の届かない場所でも作業を記録でき、事務所での入力待ちを解消できる
導入前に確認
  • 料金・契約条件は非公開。利用したい修繕管理機能を伝え、見積もりと契約範囲を確認
  • BIMモデルの閲覧・編集や台帳への反映は、対応範囲・利用条件について営業窓口への問い合わせが必要
より詳しく(クリックで開く)

①物件情報と関連資料を台帳で一元管理

Arclib 管理物件台帳の管理
画像出典:ArcLib公式

管理物件の基本情報や関係先・担当者を台帳にまとめ、見積書や図面などの関連資料も管理・共有できます。物件ごとに分散した情報をまとめたい建物管理会社や、複数施設を所有するオーナーに適しています。

②設備ごとに修繕履歴を検索・確認

ArcLib 各設備機器の修繕履歴検索
画像出典:ArcLib公式

設備機器と作業記録を紐づけ、設備台帳から過去の修繕履歴や対応内容を確認できます。定期点検から突発的な不具合対応まで記録がまとまり、担当者が変わっても設備ごとの経緯を共有できます。

F@cile_Site

F@cile_Site
画像出典:F@cile_Site公式
  • ビルメンテナンス会社、ビルオーナー、企業の施設管理部門向け
  • 日常の維持管理から中長期修繕計画・修繕工事まで扱う建物維持運営管理システム
  • 修繕管理に加え、テナント対応や空室管理・募集用リーフレット作成にも対応
主な対象ビルメンテナンス会社、ビルオーナー、企業の施設管理部門
主な機能建物・設備台帳、中長期修繕管理、修繕工事管理、メンテナンス計画管理、報告書作成・出力など
対応端末要問い合わせ
初期費用要問い合わせ
月額料金要問い合わせ
無料体験・デモ要問い合わせ
◯メリット
  • 複数の建物・設備情報を台帳に集約し、物件ごとに分散した資料を探す手間を省ける
  • 中長期修繕計画と工事情報をまとめて管理し、計画と実施状況を同じシステムで確認できる
  • 点検・工事情報をリアルタイムに共有し、現場から管理部門への報告の遅れや漏れを軽減
  • 入力済みの情報から報告書を自動作成し、日報・月報への転記作業を省ける
  • テナントのトラブル・クレームを記録し、担当者間で対応情報を共有できる
導入前に確認
  • 管理項目・業務処理・画面のカスタマイズに対応。標準機能との区分や、追加費用・設定作業の範囲は要確認
  • 対応OS・ブラウザやタブレット対応、端末ごとの閲覧・現場入力の範囲は、導入前に確認が必要
より詳しく(クリックで開く)

①オーナー・管理部門・現場で修繕情報を共有

F@cile_Site管理状況の一元管理
画像出典:F@cile_Site公式

建物・設備の台帳から中長期修繕計画、工事情報までクラウドで一元管理し、オーナー・管理部門・現場管理者が状況を共有できます。建物管理会社や施設管理部門が扱う日常の点検情報も集約し、維持管理と計画的な修繕をまとめて管理する点が特徴です。

②点検・工事情報から報告書を自動作成

F@cile_Site維持管理機能
画像出典:F@cile_Site公式

ビルメンテナンス業務で入力した点検・工事情報をもとに、報告書を自動作成します。現場の記録を報告書に転記する手間を省き、建物管理会社の現場担当者と管理部門で情報をリアルタイムに共有できます。

管理ロイド

管理ロイドの口コミ評判は?機能・料金・導入事例まとめ
画像出典:管理ロイド公式
  • 複数物件を管理する不動産管理会社・ビルメンテナンス会社向け
  • 日常の点検・検針から、不具合発生後の修繕対応まで一括管理
  • 設備台帳に不具合・修繕・更新の履歴を紐づけて蓄積
主な対象複数物件を管理する不動産管理会社・ビルメンテナンス会社向け
主な機能不具合・対応進捗管理、設備台帳・修繕履歴管理、報告書自動作成、協力会社との日程調整・履行管理、AI検針など
対応端末PC・スマートフォン
初期費用要問い合わせ
月額料金要問い合わせ
無料体験・デモ2ヶ月無料・最大2物件まで
◯メリット
  • 現場の不具合報告を即時共有し、事務所での状況確認を早められる
  • 複数物件の不具合と対応状況を一覧で把握し、未対応案件を確認できる
  • AI検針で数値の手入力を省き、転記ミスや確認作業の負担を抑えられる
  • 協力会社との日程調整と履行管理を自動化し、予定・実施状況の確認を効率化
  • 月報用の業務・不具合一覧をまとめて出力し、オーナーへの報告資料を短時間で作成
導入前に確認
  • 中央監視盤や外付けセンサーとの連携は遠隔監視オプション。既存設備との連携可否や導入費用は要問い合わせ
  • 工事相見積もりの自動取得・AIによる適正価格分析はβ版。提供状況や対象工事を事前に確認が必要
より詳しく(クリックで開く)

①現場の記録を事務所へリアルタイム共有

管理ロイド アプリとWEBダッシュボードのリアルタイム連動
画像出典:管理ロイド公式

スマホで入力した点検結果や不具合報告が、Webダッシュボードにリアルタイムで反映されます。現場の記録から報告書も自動出力されるため、帰社後の転記を省き、事務所から各物件の状況をすぐに確認できます。

②画像認識AIで設備の異常判定と報告資料作成を自動化

管理ロイド 画像認識AIで、報告資料まで全て自動化
画像出典:管理ロイド公式

アプリでメーターを撮影すると、画像認識AIが数値を読み取り、設備が正常かどうかが自動判定されます。報告資料の作成まで自動化されるため、手書きの点検表からExcelへの転記を省き、入力ミスの抑止と報告時間の短縮につながります。

FM-Integration

FM-Integration
画像出典:FM-Integration公式
  • ビル・データセンターなどの施設を保有・運営する企業向け
  • 維持管理全体を扱う統合FMプラットフォーム
  • BIMモデルと設備台帳を連携し、設備の位置と詳細情報を確認できる
主な対象ビル・データセンターなどの施設を保有・運営する企業
主な機能施設・設備台帳、修繕履歴管理、長期修繕計画・費用シミュレーション、工事の予実・進捗管理、点検・保全管理など
対応端末PC・スマートフォン・タブレット
初期費用要問い合わせ
月額料金要問い合わせ
無料体験・デモWeb会議での製品紹介・デモあり
◯メリット
  • 設備ごとに工事履歴と関連資料を確認でき、過去の修繕内容を探す手間を省ける
  • BIM上で対象設備の位置を確認し、修繕箇所の認識を関係者間で合わせられる
  • 単価・周期の設定から計画表を自動作成し、将来の修繕時期と費用を見通せる
  • 更新年度を前倒し・先送りし、特定年度に集中する費用を分散できる
  • Excelで設備・部材情報を一括更新し、大量のデータを一件ずつ修正する手間を省ける
導入前に確認
  • 長期修繕計画の自動作成には、機器の単価・修繕周期などの事前設定が必要。初期データの登録支援の有無や費用は要問い合わせ
  • BIM連携はIFC形式に対応。既存モデルをそのまま利用できるか、施設管理用の加工・再作成が必要かは要確認
より詳しく(クリックで開く)

①実績と予算を踏まえて長期修繕計画を試算

FM-Integration 長期修繕計画シミュレーション
画像出典:FM-Integration公式

過去の工事実績や中期予算、部位・部材の修繕周期を組み合わせ、将来の修繕費用をグラフで確認できます。実績や予算を反映させない試算にも対応しており、既存の予算計画と将来の費用見通しを照らし合わせたい施設オーナー・管理会社に適しています。

②Excelで建物・部材情報を一括更新

FM-Integrationインポート機能
画像出典:FM-Integration公式

建物や部位・部材の情報をExcelで書き出し、編集した属性情報をまとめて取り込めます。多数の設備・部材を管理する企業では、修繕計画の基礎データを一件ずつ修正する手間を省けます。

修繕管理システムとは?

建物は、工事が終わって引き渡されたらそれで終わりではありません。その後も点検や設備の更新、不具合への対応、修繕を繰り返しながら使われていきます。

修繕管理システムは、こうした建物・設備を維持していく中で発生する情報を記録・管理するためのシステムです。

設備台帳や点検記録、不具合の内容、修繕履歴、写真・図面などを建物や設備に紐づけて残すことで、「以前も同じ場所で不具合がなかったか」「前回はどのような修繕をしたか」といった情報を後から確認しやすくなります。

新築・改修工事 → 引き渡し → 点検・維持管理 → 不具合発生 → 修繕 → 履歴を蓄積 → 次回の修繕・設備更新へ

特に複数の建物や設備を管理していると、紙の報告書やExcel、担当者のメールなどに情報が散らばりがちです。修繕管理システムは、それらを蓄積し、過去の対応を次の点検や修繕に活かせる状態にしておくために使われます。

修繕管理システムの主な機能

修繕管理システムは、修繕履歴を残すだけのものではありません。製品によって対応範囲は異なりますが、建物・設備の情報管理から点検、不具合への対応、修繕、その後の履歴管理までをカバーできます。

代表的な機能を、実際の業務の流れに沿って整理すると以下のとおりです。

業務主な機能できること
建物・設備を管理する建物・設備台帳設備の種類や設置場所、型番などを記録
日常的に点検する点検・保守管理点検予定や実施結果、不具合などを記録
不具合を報告する不具合管理発生場所や状況を写真とともに共有
修繕を進める案件・進捗管理担当者や対応状況、修繕内容を管理
現場の記録を残す写真・図面・資料管理修繕前後の写真、図面、報告書などを保存
過去の対応を確認する修繕履歴管理設備や建物ごとに過去の修繕内容を確認
将来の修繕に備える長期修繕・保全計画修繕・設備更新の時期や費用を計画

ただし、どこまでを「修繕管理」として扱うかは製品によってかなり違います。

たとえば、ビルカンは図面と修繕履歴を紐づけた管理、ANDPAD BMは設備の点検から不具合・修繕、予防保全までの管理、FM-Integrationは中長期の修繕計画まで対応しています。一方、サクミルのように施工会社向けの製品では、修繕案件管理に加えて、図面や写真管理、見積・原価・請求までカバーしています。

現場TECH編集部

機能が多ければよいとは限りません。「過去の修繕履歴を残したい」「点検から管理したい」「修繕工事の原価まで見たい」など、まずは自社で管理したい範囲を決めると製品を絞りやすくなります。

修繕管理システムの選び方

①誰が使うシステムなのかを整理する

修繕管理システムは、建物を所有・管理する側、現場で設備を管理する側、修繕工事を行う側で必要な機能が変わります。

まずは、自社がどの立場でシステムを使うのかを整理しましょう。

利用する立場重視したい機能向いている製品の例
建物オーナー・AM/PM修繕履歴、建物情報、長期修繕計画ArcLib、FM-Integration
BM・設備管理担当者設備台帳、点検、不具合対応、修繕履歴ビルカン、ANDPAD BM、管理ロイド
修繕・改修工事を行う施工会社案件管理、写真・図面、見積・原価・請求サクミル、KANNA

たとえば、施工会社が修繕案件を管理するなら見積・原価管理までできる製品が便利ですが、建物オーナーが長期的に建物を管理する場合は、設備台帳や修繕履歴、中長期修繕計画の方が重要になります。

②「何を管理したいか」から必要な機能を決める

課題重視したい機能
過去の修繕内容が見つからない修繕履歴・検索
設備ごとの故障・修繕履歴を残したい設備台帳
不具合への対応漏れがある案件・ステータス管理
現場の状況が分からない写真・報告・進捗管理
点検もまとめて管理したい点検・保守管理
将来の修繕時期・費用を考えたい長期修繕計画
修繕工事の収支まで管理したい見積・原価・請求

特に「どこまでを一つのシステムで管理したいか」まで決めておくと、製品を比較しやすくなります。

③現場で無理なく情報を残せるか確認する

修繕履歴を残せるシステムでも、現場で入力されなければ情報は蓄積されません。特に現場担当者や協力会社も利用する場合は、スマートフォンから写真や不具合内容を登録できるか、入力項目が多すぎないかを確認しておきましょう。

画像出典:ANDPAD BM「写真による不具合報告」
現場TECH編集部

デモや無料トライアルがある製品なら、管理者だけでなく実際に現場で使う人にも操作してもらうのがおすすめです。可能であれば、自社の図面や写真などを使って操作感を確認してみましょう。

④今ある台帳・図面・修繕履歴を移せるか確認する

システムを導入しても、これまでExcelで管理してきた設備台帳や過去の修繕履歴をすべて手入力するとなると、移行作業が大きな負担になります。

Excel・CSVから一括登録できるか、既存の図面をそのまま利用できるか、データ移行をベンダーに支援してもらえるかも確認しておきましょう。例えばFM-Integrationでは、建物や部位・部材の情報をExcelで書き出し・一括更新できます。

現場TECH編集部

新しいシステムの機能だけでなく、「今持っているデータをどう移すか」までデモや商談時に確認しておくと安心です。

⑤月額料金だけでなく「何に応じて料金が増えるか」を見る

修繕管理システムは、単純な月額料金だけでは比較しにくい製品もあります。見積もりを取る際は、以下の項目まで確認しておきましょう。

料金で確認したい項目
  • 初期費用
  • 月額料金
  • 利用できるアカウント数
  • 管理できる建物・物件数
  • 写真・図面などの保存容量
  • オプション機能の料金
  • 最低契約期間・解約条件

実際に、ビルカンは管理するビルの棟数、サクミルは利用ID数など、製品によって料金に影響する条件が異なります。表示されている月額料金だけではなく、自社の棟数・利用人数で総額がいくらになるかを確認しましょう。

まとめ

修繕管理システムは、建物や設備の情報、点検、不具合、修繕履歴などを記録し、次の修繕や設備更新に活かすためのシステムです。

ただし、製品によって得意とする業務は異なります。建物オーナーや管理会社であれば設備台帳や修繕履歴、長期修繕計画、施工会社であれば案件管理や写真・図面、見積・原価管理など、重視する機能も変わります。

まずは「誰が使うのか」「何を管理したいのか」を整理したうえで、自社の業務に合った製品を比較してみてください。

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著者情報

施工管理業務の効率化や建設DX・ペーパーレス化を中心に、建設業における業務改善やデジタル活用について、調査・整理・解説を行っています。国土交通省の公開資料を参照し、制度背景と現場実務のズレが生じやすいポイントを、実務目線で噛み砕いて解説しています。

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